千葉県市原市での工場・倉庫用地取得
当社グループが千葉県市原市に位置する工場及び倉庫用地を取得しました。この取り組みは、テナントとの間で定期借地権設定契約を締結する形で行われ、当社の「土地のオフバランス提案」に基づくものです。オフバランス提案は、企業が資産を管理しつつ経営指標や財務状況を改善し、成長投資に向けた資金を確保できる手法として注目されています。
取得用地の詳細
今回取得した土地は約25,680㎡で、主に卸業・製造業を営むテナントが所有・運営する工場と倉庫のための底地にあたります。この土地の位置は、JR五井駅から約2kmの距離にあり、さらに幹線道路に近いため、転用性が高いと評価されています。
地理的条件
市原市は京葉工業地域の一部であり、産業用地としての活用が進んでいます。幹線道路へのアクセスの容易さは、商業活動を行う上で非常に重要であり、テナントの事業運営の効率を大きく向上させる要因となります。このような条件が整った土地の取得は、当社の今後の発展において重要なステップとなるでしょう。
JINUSHIビジネスによる「土地のオフバランス提案」
近年、東京証券取引所は上場企業に対し、資本コストや株価を意識した経営を求めています。これに伴い、多くの企業が所有する事業用不動産を有効に活用しようと模索しています。その中で「土地のオフバランス」手法は、売却手続きに煩雑さがなく、かつ事業の運営環境を変えないという利点を持つため、成長投資に繋がる資金の確保や財務状況の改善が期待されています。
当社グループが展開する定期借地権を活用した独自の不動産投資手法「JINUSHIビジネス」は、これまでに累計26件、約707億円(2024年12月末時点)の実績を達成しています。これにより、テナント企業は土地を売却することで流動資金を得ながら、手元にある建物を保持し続けることが可能となり、柔軟な事業運営が実現します。
安定した評価を得る「地主リート」
当社の強みは、国内唯一の底地特化型私募リート「地主プライベートリート投資法人」、通称「地主リート」にあります。このリートは、長期にわたって底地の保有を行い、契約満了時も再契約を前提とした「安定地主」として、テナントから高い評価を受けています。安定した収益を生むこのリートによって、テナント企業は土地の管理の手間を省きながら、ビジネスを継続することが可能です。
今後も当社グループは、土地のオフバランス提案を通じて、多様なニーズに応えられるような事業展開を行っていく予定です。特に、市原市のような戦略的な立地での取り組みを進めることで、さらなる成長を目指していきます。