歴史のまち加古川で楽しむ年末年始の特別イベント

兵庫県加古川市の年末年始特別イベント

兵庫県加古川市は、大阪や神戸といった都市と便利に繋がる交通の要所であり、住みやすいベッドタウンとして知られています。しかし、この地域には古墳や歴史的な寺院など、深い文化財もたくさん残っています。特に聖徳太子ゆかりの寺として名高い『鶴林寺』は、市の文化的な象徴となっており、訪れる価値のあるスポットです。鶴林寺は589年に聖徳太子が16歳の時に創建されたと言われており、仏教の普及を目的に設立された道場です。歴史を感じる建築物や貴重な仏像、工芸品が数多く展示され、その中でも平安・室町時代の国宝や重要文化財が特に見ものとなっています。

鶴林寺の魅力

この鶴林寺は「播磨の法隆寺」とも称され、豊かな歴史を有しています。新たなパワースポットとして名高い「ふりきる門」では、訪れる人が邪念を取り払い、生まれ変わったような気持ちを味わえると評判です。このように歴史と現代が融合したスポットであるため、多くの観光客が集まり、特に年末年始には盛大なイベントが催されます。

除夜の鐘

毎年、加古川市で行われる最大のイベントの一つが、鶴林寺の『除夜の鐘』です。この鐘楼は室町時代の1407年に建てられ、国重要文化財に指定されています。普段は入ることができないこの鐘楼も、除夜の鐘の際は特別に開放され、訪れる人々がその場で新年を迎える準備をします。梵鐘もまた国重要文化財であり、約1000年前に朝鮮半島で制作された『朝鮮鐘』です。美しい音色を響かせるこの鐘は、特に『黄鐘調』という独特の響きを持っており、多くの人がその音に魅了されます。

年末年始の詳細

- 入山無料期間: 大晦日及び元日
- 開門時刻: 除夜22時30分～（大晦日は17時に一旦閉門）、元日は7時00分～
- 鐘撞開始時刻: 23時00分～（甘酒と大根炊きのサービス付き）

整理券は22時30分から配付予定です。ただし、行列の状況に応じて、早めに配布が開始される可能性もあります。

修正会について

翌年の1月8日には『修正会』が開催されます。この行事は加古川市の無形民俗文化財に指定されており、前年の悪行を懺悔し、新年の厄を払う厳粛な儀式です。特に本堂で行われるこの儀式は、室町時代の1397年に建立された国宝建造物内で行われるため、文化的価値が非常に高いです。修正会では鬼役が着用する『追儺面』も注目され、観客の目を引きます。