家形埴輪の魅力を解き明かす特別講座
高槻市立今城塚古代歴史館では、令和7年8月17日(日曜日)に家形埴輪に焦点を当てた講座が開催されます。この講座では家形埴輪研究の第一人者である奈良県立橿原考古学研究所の青柳泰介学芸課長が講師を務め、古墳時代における家形埴輪の製作背景やその役割についての深い知識を提供します。
地域の特徴でもある武人埴輪をモデルにした市のキャラクター「はにたん」の誕生日である8月20日は「ハニワの日」として定められており、毎年この日に埴輪を通じて高槻市の豊かな文化を紹介する機会が設けられています。今年のテーマは「家形埴輪」。
家形埴輪は、3世紀中頃から6世紀後半にかけて作られており、その中でも特に古い時期に登場した特徴的な埴輪です。4世紀初頭にはすでに製作が始まっており、王の魂を宿す特別な存在として位置付けられていました。家形埴輪は、社会や宗教儀式に重要な役割を果たしていましたが、後に人や動物の形をした埴輪が出現し、さらに多様な儀礼の風景を再現する手段となると、儀礼の場を象徴する大型のものが作られるようになります。
特に注目すべきは、日本最大の171センチメートルの高さを誇る家形埴輪の出土です。これは、王の魂が宿るためのものから、儀礼を象徴する道具へと役割が変化していく過程を示す貴重な資料として評価されています。青柳さんは長年にわたる研究を通じて、家形埴輪の製作技術や古墳における配置方法などを掘り下げ、参加者にその知見を共有します。
記念講座の詳細
- - 日時: 令和7年8月17日(日曜日)13時30分から15時まで
- - 場所: 今城塚古代歴史館2階映像研修室(高槻市郡家新町48番8号)
- - 定員: 120名(先着順、当日正午から整理券配布)
- - 講師: 奈良県立橿原考古学研究所附属博物館 学芸課長 青柳泰介さん
- - 参加費: 300円
- - アクセス: 高槻市営バス「JR富田駅」1番乗り場から、1奈佐原行きで「今城塚古墳前」、または関西大学・萩谷・萩谷総合公園行き「氷室」で降りて徒歩8分。駐車場は無料で35台分あり。
この機会に古墳時代の文化や家形埴輪の重要性について深く学び、新たな視点を持つチャンスです。歴史に興味のある方、お見逃しなく!