自然共生サイトでの「鬼火焚き」
2026年1月12日、佐賀県唐津市相知町横枕地区では、佐賀県初となる自然共生サイトで地域の伝統行事「鬼火焚き」が行われました。この行事は、生物多様性を保全し続ける重要な機会となっています。今回も地域住民の協力を得ながら、無事に実施されました。
行事を控えた1月4日、地域住民は鬼火焚きの準備に取り掛かりました。しかし、神社界隈では近年、竹の繁茂が進んでおり、それに伴って雑木やツルが絡み合っているため、竹を1本切り出す作業すらも一筋縄ではいかない状況。にもかかわらず、地域の皆さんは力を合わせ、竹の伐採作業とその他の準備を行い、無事に行事当日を迎えました。
自然共生サイトとしての位置付け
横枕地区は、環境省による「自然共生サイト(OECM)」として認定されており、地域の自然環境と人々の生活が共生しています。鬼火焚きはこのエリアで行われる伝統行事であり、生態系や農業、更には地域の文化が一体となっていることを体現したフィールドです。
新たな循環の試み
今年の鬼火焚きでは、特に注目すべき点がありました。それは、サンショウウオ保全活動で切り出した竹を利用することです。例年とは異なり、今年はすべてを燃やすのではなく、途中で火を止めて竹炭にすることで、その資源を横枕農園のナス畑に還元する計画です。この試みは、竹を適切に伐採し、祈りを込めて燃やし、得られた資源を農業に戻すという自然と人間の循環的な関係を目指しています。
伝承の重要性
鬼火焚き自体は地域の無病息災や五穀豊穣を願う行事である一方で、自然と共生してきた知恵と文化を次世代に受け継ぐ大切な時間でもあります。地域活動を進めるNPO法人唐津Farm&Food(Precious Plastic 唐津)は、横枕の自然共生サイトにおける取り組みを通じて生物多様性保全や地域循環の実践を続けていくことを約束しています。
思いやりのある未来を育む
唐津の風景と文化を守り、人と自然が調和した未来を地域から育むという理念を持つ唐津Farm&Foodは、鬼火焚きの実施を通じて、次の世代の環境をつくることにつながると信じています。伝統行事を守ることで、持続可能な未来への道を切り拓いていく行動が重要です。
団体紹介