カオピーズとAXONVISが医療の未来を拓く
2025年5月30日、ベトナムのITソリューション企業、カオピーズ(Kaopiz)とシンガポールのAXONVISが、戦略的パートナーシップを正式に発表しました。これにより、両社は東南アジア市場における医療技術(MedTech)の商業化支援を強化し、AIやクラウド、デジタルトランスフォーメーション(DX)を活用した革新的なソリューションを提供することを目指しています。
協業の背景と目的
近年、ポストコロナ時代において、東南アジアでは医療分野のデジタル化が求められています。特に、スマートヘルスケアが注目を浴びる中で、AXONVISは市場参入支援やブランド戦略の構築、商業化支援を専門とする信頼のおけるパートナーです。
一方、カオピーズは、日本市場での600件以上の成功事例を持ち、AIやクラウド、ローコード開発の分野で高い技術力を誇ります。
この提携によって、両社は技術と市場の知見を融合させ、製品の開発から市場投入まで包括的な支援を行う体制を構築します。
各社の役割と強み
カオピーズの役割
カオピーズは、10年以上にわたり日本市場で培った高度なソフトウェア開発力とITサービスのノウハウを活かしながら、医療分野に特化したAIシステムやクラウド基盤の設計・導入を担当します。
その主な役割は次の通りです:
- - AI・クラウドを活用したシステム設計と開発
- - 医療分野に適したプロダクト開発・技術導入の実行支援
- - 日本で培った高品質な開発力と運用ノウハウの活用
AXONVISの役割
AXONVISは、現地市場に精通したネットワークを活かし、ブランド戦略の構築や中小企業の製品の商業化推進を支援します。
その具体的な活動内容には以下が含まれます:
- - Go-to-Market戦略の策定および商業化支援
- - ローカル市場におけるパートナー開拓と連携支援
- - MedTechスタートアップの市場定着を推進
リーダーからのコメント
AXONVIS共同創業者兼CEOのポーシン・ン氏は、「AIは企業と顧客との関係性を根本から変える存在です。カオピーズとの提携を通じて、東南アジアのMedTech企業の持続可能な成長を支援していきます」と語っています。
一方、カオピーズの副社長であるフォン・チー・フオン氏も、「日本の高水準な開発経験を基盤とし、AXONVISと協力してアジアの医療業界に寄与できることを大変光荣に思います」と述べています。
今後の展開
カオピーズは、この提携を契機に以下の領域での活動を強化していく方針です:
- - 東南アジア向けMedTech製品の設計・開発・実装
- - 医療AI、遠隔診療、デジタル健康管理システムの普及
- - 地域に最適化されたITソリューションの提供
本パートナーシップは、テクノロジー、医療、地域知見のシナジーを活用し、東南アジアにおけるスマート・ヘルスケアの未来を形成する第一歩となることが期待されます。