川根町の創造拠点
2026-06-09 11:14:21

川根町の元社員寮が新たな創造空間に生まれ変わるプロジェクト

川根町の元社員寮が新たな創造空間に生まれ変わるプロジェクト



静岡県内を対象に空き家の買取および再生事業を展開する「空き家買取専科」は、川根町身成に存在していた元社員寮が新たなクリエイティブな場所へと変貌を遂げることとなりました。2016年1月31日に行われた「アーティスト・クリエイター×空き家マッチングツアー」をきっかけに、この物件に賃貸契約が成立しました。

借主として名乗りをあげたのは、Fabデザイナーの増井拓良さん。この活動は、今後の地域の創造拠点としての役割を担うことが期待されています。増井さんは6月1日からの賃貸開始に向けて、元社員寮を「川根クリエイティブスペース」として整備を進めており、秋には正式オープンを予定しています。

資産としての潜在能力



この物件は、かつて企業の社員寮として利用されていたもので、築36年の平屋建てには2DKの住戸が2つ連なる形状です。延床面積は129.18平方メートルで、広い駐車場もありますが、一般の住宅として考えると、使い方に対してのイメージが湧きにくいという特異な事情が存在しました。

所有者からの相談により、早期手放しを検討していたものの、人口が減少する川根町では、一般住宅として見込まれる需要は限られていました。特に2戸が連なった形式は、住宅利用においてはニーズが見込みづらかったのです。空き家を買取り、次の使い手につなぐ専門会社であっても、通常の買取ラインには乗らないと判断されていました。

良い方向転換



ただし、アーティストやクリエイター向けのマッチングツアーの開催を通じて、社員寮が「住まい」ではなく「つくる場所」として再評価されることにより、見えてきた新たな可能性に希望が広がりました。普段は不便とされるような側面も、創作や表現の場として捉えれば、自由にアレンジできる「余白」となって新たな活用方法が見いだせるのです。

こうして、「アーティスト向けであれば、この空き家を活かせる」との思いが生まれ、元社員寮はツアーの見学物件に組み入れられました。その後、所有者の意向や賃貸希望から、当社は物件購入を決定し、無事に取得を果たしました。

ツアーの成功と参加者の意欲



2026年1月31日に開催されたこのツアーは、アーツカウンシルしずおかの協力により、川根本町と島田市での4物件を周る内容で実施されました。参加への不安もありましたが、募集が開始されるとすぐに定員に達し、当日には多様なクリエイターたちが集まりました。

参加者各々が、この「空き家」での可能性を模索し、具体的なアイデアが次々に生まれていきました。例えば、片方を制作スペース、もう片方を展示や販売の場にするといった具体的な利用方法の提案があり、ワークショップ開催も視野に入れられました。

このようなリアルな体験が、空き家を単なる不動産ではなく、価値のある創造空間と感じさせるものであり、参加者同士の刺激的なやり取りが新たな発見を導きました。

増井拓良さんのビジョン



賃貸契約を結んだ増井拓良さんは、「まっすん」のニックネームで親しまれています。彼はデジタル機材を駆使して、ものづくりに関する企画を進行する仕事をしています。過去に数カ所の空き家マッチングツアーに参加し、複数の物件を比較検討した結果、この川根町身成にある元社員寮を選びました。

彼は、川根クリエイティブスペースにおいて、地域の人々やアイデアとの交流が生まれる場を作り上げる意向を持っています。そこで、みんなで少しずつ場所を育てていくことを重視しているとのことです。

未来への期待



空き家買取専科の担当者も、空き家問題の解決には創造的な視点が不可欠であると語ります。今回の元社員寮の成功が、中山間地域における活用の選択肢を広げる一歩につながることを期待しています。


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会社情報

会社名
空き家買取専科(株式会社Sweets Investment)
住所
静岡県静岡市駿河区下川原6-26-14
電話番号
054-204-0850

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