日本の伝統文化を満喫!『和の暮らしを楽しむ旧家の歳時記366』
古き良き日本の文化を現代に活かす一冊
2024年11月27日、主婦の友社より発売された『「和の暮らし」を楽しむ旧家の歳時記366』(齊木由香 著)は、日本の伝統的な年中行事や生活様式を366日間にわたって紹介する書籍です。著者の齊木由香さんは、鹿児島県伊佐市の酒蔵を営む旧家に生まれ、明治生まれの祖母から受け継いだ伝統的な和の暮らしを現代に発信する和文化研究家です。
祖母直伝!日本の伝統と知恵
本書では、季節ごとの行事やマナー、食文化、室礼(しつらい)、自然と触れ合うレジャー、そして人付き合いにおける作法など、多岐にわたるテーマが網羅されています。 美しいイラストと共に、具体的な方法やコツが丁寧に解説されており、初心者でも気軽に日本の伝統文化に触れることができます。
例えば、12月には冬至の「運盛り」や、お正月のしめ飾りに関する詳しい説明が掲載されています。しめ縄リースの作り方や、縁起の良い飾り方のポイントなども紹介されており、現代の生活スタイルに合わせたアレンジ方法も提案しています。1月にはお屠蘇の作法や、その歴史的背景についても解説しています。
意外と知らない和のマナー
本書では、お歳暮やお年賀のお土産の包み方、おせち料理の食べ方など、普段あまり意識しない和のマナーについても解説しています。風呂敷の包み方や、おせちの段数と意味など、知っていると便利な情報が満載です。
室礼で季節を彩る
季節の花や果物を室内に飾り、幸運を呼び込む「室礼」についても詳しく解説。新年の晩白柚、2月の河津桜など、季節感あふれる室礼のアイデアが多数紹介されています。
現代生活への提案
本書では、伝統的な行事を現代の生活に取り入れるための具体的な提案も多数紹介されています。例えば、冬の火の用心の夜回りへの参加や、鰹節の削り方など、地域社会との関わりや、食生活を豊かにする工夫が紹介されています。
各月のトピック例
1月:十日えびす、寒の水でみそ仕込み
2月:初午の日のお稲荷さん、ハッカ油で花粉症対策、美しい座布団の座り方
3月:和菓子の食べ方、和三盆の干菓子、野点ピクニック
4月:桜餅食べ比べ、お辞儀のマナー、「お香の日」
5月:八十八夜の新茶、香り野菜の虫よけ、和のかご
6月:和のハーブ石鹸、嘉祥菓子
7月:よしずと水、打ち上げ花火、訪問着の格
8月:雪輪紋の器と琥珀糖、ひまわり、精霊棚
9月:刺し子、月見団子、彼岸そば
10月:金継ぎ、本シシャモ、匂い袋
11月:炉開きとぜんざい、しょうが湿布、紫式部、新嘗祭
12月:雪見鍋、鉄瓶、和ろうそく
家族で楽しめる一冊
本書は、大人には懐かしい日本の伝統文化を、子供たちには新しい発見として楽しめる内容となっています。親子で一緒に読んで、日本の伝統文化への理解を深めるきっかけになるでしょう。
著者プロフィール
齊木由香さんは、和文化研究家、日本検定協会代表理事、日本近代礼法教授として活躍されています。幼少期より祖母から日本の伝統文化を学び、現在ではその知識や経験を活かし、現代社会に和の文化を発信し続けています。
書誌情報
書名:「和の暮らし」を楽しむ旧家の歳時記366
著者:齊木由香
判型・ページ数:A5判変形・184ページ
定価:1980円(税込)
発売日:2024年11月27日
発行:主婦の友社