医療現場の明日を切り拓く「OpeOne」の進化
株式会社クオトミーは、外科系医療者向けのスマート手術台帳「OpeOne」を開発・提供しており、この度シードラウンドにて総額1億円の資金調達を成功させました。この資金は、業務を効率化する「OpeOne」のさらなる開発に充てられ、ひいては医療の質の向上に寄与することを目指しています。
資金調達の背景
2024年4月に施行される働き方改革は、医療の現場にも影響を及ぼしています。医療従事者、特に外科系医師の時間外労働を削減しつつ、医療の質を維持することが急務となっている中、クオトミーはこの現実を受け止め、具体的なソリューションを提供するために「OpeOne」を開発しました。従来の業務の多くは朝早くや夜の時間外にカンファレンスを通じて行われており、これが長時間労働の一因ともなっていました。
「OpeOne」の革新性
「OpeOne」は、AI-OCR技術を活用したシステムであり、外科医療チームの手術症例情報をいつでもどこでも確認・共有することが可能です。この取り組みを通じ、時間外で行われていた業務を劇的に削減でき、よりスムーズな医療サービスを提供できるようになります。特に救急外来や外勤先においても手術スケジュールが即時確認でき、手術の枠を最適化することが可能です。
資金調達の意義
今回の資金調達には、QXLVなどがリード投資家として参加し、医療資源の効率的な活用や患者への迅速な対応に繋がると期待されています。資金は、最新のテクノロジーを活用し、機能改善や医療機関内の他部署への展開にも注がれます。
リーダーの考え
クオトミーの代表取締役である大谷隼一氏は、外科医としての豊富な経験を基に「OpeOne」の開発を進めてきました。大谷氏は、医師の働き方改革が新たな課題を生んでいると認識し、業務効率化が図られる一方で技術の継承が行えるシステムの必要性を訴えています。「OpeOne」の実現が、医療現場における働き方の改善が可能にすると信じています。
まとめ
「OpeOne」は、外科系医療者の業務効率化と共に、質の高い医療を維持するための重要なステップです。今後もクオトミーは、医療現場の改革を推進し、全ての医療従事者の働き方を改善する取り組みを継続していく姿勢を見せています。私たち一人一人が抱える課題解決に向け、今後の展開に注目が集まります。