山口・長門市に登場した特別給食キャラ
長門市の学校給食に新たな風が吹き込まれました。市内全ての小中学校で、「予約が取れない伝説の家政婦」として知られるタサン志麻さんが監修した特別メニューが提供されたのです。この日、児童たちは志麻さんのビデオメッセージを見ながら、心躍る特別な給食を楽しみました。
特別献立内容
提供されたのは、鶏もも肉のマスタード焼きや農家の野菜スープ、フレンチサラダ、アップルパン、牛乳の5品。中でも、タサン志麻さんが考案したレシピを基にした鶏もも肉のマスタード焼き、野菜スープ、フレンチサラダは、学校給食センターで調理され、タサンさんも立ち会ってくれました。児童たちは、「今日はフレンチ給食ということで、日本料理とは違う味付けで、すごく美味しかったです!」「野菜の甘みを感じられて、お肉もマスタードの風味が広がる一品でした。」と楽しそうに話していました。
タサンさんからのメッセージ
食事の前にはタサン志麻さんからの心温まるビデオメッセージも届けられました。「フランス料理は基本的に塩だけで味付けをし、素材の甘さが大切です。今日はこのフランス料理の本質を感じながら食べてほしいです」と、児童たちに直接語りかけました。このメッセージは、子供たちにとって特別な意味を持つことでしょう。
フードアンバサダーとしての活動
タサン志麻さんは2022年11月に「ながとフードアンバサダー」に就任し、地元の認知向上を目指しています。この活動では、ふるさと納税の返礼品監修や、食育活動などを通じて地域の産品や観光の魅力を発信しています。特に、地元の豊富な食材を活用し、子どもたちに健康的で美味しい食を提供することに力を入れています。
長門市では「学校給食食育充実事業」を通じて、特色ある地元食材を用いた給食を提供しており、タサンさんの監修を受けた特別メニューは、その取り組みの一環です。あいにく、学校給食での活用が難しかった食材もありましたが、タサンさんの協力のもと、事業の実現が可能になりました。
地元食材と郷土学習
毎月「ながと食の日」を設け、長門市ならではの食材をたっぷり使用した食事を提供しています。また、地産地消の理念を広げるため、ICT教材を作成し、地元の生産者の声や思いをつたえています。食事を通じて、児童たちは地元の食や生産者に対する理解を深め、愛着がわくきっかけになっているのです。
これまでにも、キジハタ、さざえ、トラフグ、長州黒かしわ、日置すいか、白オクラ、はなっこりーなど、地域の特産品を使った献立が実現しています。
タサンさんの活躍により、長門市の給食が全国にその魅力を発信していくことを期待したいです。今後も、地域に愛情を持ちながら、子どもたちの未来を豊かに育む取り組みが続いていくことでしょう。