Abrax Japanと九州大学が共同研究契約を更新
株式会社Abrax Japanは、国立大学法人九州大学との共同研究契約を更新し、新たなステージへの移行を発表しました。九州大学大学院農学研究院の有澤美枝子教授との協力により、次世代リード化合物「AJ04」シリーズの最適化及び実用化に向けた研究を加速します。
共同研究の背景
本共同研究は、2023年に開始した「新規化合物の開発に関する共同研究」の成果に基づいています。AJ04は、ビタミンD誘導体を基にした新しい外用化合物であり、肥満や脂質代謝異常に対する治療の新しいアプローチを目指しています。具体的には、皮膚を通じた代謝調節機構を活用することで、従来の治療法からの脱却を図ります。
研究の具体的な内容
本プロジェクトでは、以下の研究活動が予定されています:
- - AJ04の化学構造最適化(SARリファインメント)
- - 安全性や有効性の評価(in vitro/ex vivo試験)
- - F275処方との製剤適合性の確認
- - 前臨床試験及び規制戦略のためのデータ取得
これらは全て、有澤研究室が推進する研究開発を活用した成果です。
今後の展開
Abrax Japanは、AJ04およびF275の開発を進めるために、2026年前期において2億円の追加資金調達を計画しています。この資金は、九州大学との共同研究における新規化合物の前臨床試験、F275を用いた製剤開発、2028年に予定されるオーストラリアでの臨床試験に向けた準備に活用される見込みです。
特に、GLP-1受容体作動薬市場が成長を続ける中、AJ04は外用剤としての独自性を持ち、肥満症治療の新たな選択肢を提供する可能性があります。この調達を通じて、2028年の臨床試験開始に向けた開発体制を整えることが重要です。
企業のビジョン
Abrax JapanのCEOである成田譲は、「2023年からの共同研究が非常に実り多いものであり、新たな化合物の最適化に取り組むことで、新しい代謝治療の実現へと進んでいる」と述べています。また、九州大学の有澤教授も「私たちの培ってきた知識を社会に実装するための計画を進め、皮膚から全身の代謝に影響を与える革新的な低分子化合物を創出することを目指している」と言っています。
Abrax Japanについて
Abrax Japanは、2020年に設立され、上林拓博士の研究に基づいた治療薬の開発と商業化を目指しています。肥満、脂質異常症、皮膚疾患、腎炎の治療薬を開発し、すでに約5.5億円の資金を調達しています。2028年にはファースト・イン・ヒューマン臨床試験をオーストラリアで実施する予定です。
九州大学について
九州大学は、2030年を見据え「総合知で社会変革を牽引する大学」として、地域社会とともに持続可能な社会づくりに貢献しています。脱炭素や医療・健康、環境問題などにおいて最先端の研究を推進し、社会に役立つ成果の実現を目指しています。
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