新型肺炎鑑別支援
2020-02-03 10:30:30

中国での新型肺炎鑑別支援、オックスフォード・イムノテックの寄付プラン

中国での新型肺炎鑑別支援



2020年1月23日、オックスフォード・イムノテック社は、中国での新型肺炎の流行を受け、結核と新型肺炎の鑑別を行うためのT-SPOT®.TB検査キットを中国の病院に寄付することを発表しました。この寄付は、約300万人民元(約4,716万円)相当の価値を持ち、NPO法人ベスーン慈善基金を介して行われます。

新型肺炎は、結核と非常に似た症状を呈するため、特に早期診断が求められています。感染が疑われる患者に対し、結核を迅速に除外することは、感染の拡大を阻止するために非常に重要な手段です。オックスフォード・イムノテック社のT-SPOT®.TB検査は、2010年に中国で承認され、以来、多くの病院で使用されています。

中国の医療界でも、高い感度と特異度が確認されたT-SPOT®.TB検査は、結核感染症の診断に欠かせないツールとされており、すでに250以上の主要病院で採用されています。特に、この検査を用いることで、診断が難しい患者のケアに役立つとされています。北京清華病院のMou Xiangdong教授は、オックスフォード・イムノテック社の貢献を評価し、この検査キットが流行期における疾患の鑑別において重要な役割を果たすと述べています。

T-SPOT®.TB 検査の概要



T-SPOT®.TB検査は、60カ国以上で利用されており、世界保健機関(WHO)からは100の診断テストの一つとして認められています。中国では、2010年から広く流通しており、多くの医師がこの検査を主要な診断手段として採用しています。特に結核の症状が見られる患者においては、T-SPOT®.TB検査はその信頼性において他に類を見ないものとされています。

日本でも、この検査は2012年から保険適用となり、活動性結核や潜在性結核感染症の診断の補助として使用されてきました。結核が疑われるケースや、高いリスクの患者に対するスクリーニングなど、医療現場での実績が豊富です。

オックスフォード・イムノテックの企業情報



オックスフォード・イムノテックは、オックスフォード大学にて開発された革新的なT細胞測定技術、T-SPOTを基に様々な疾患に対する体外診断用医薬品を具体化しています。結核の診断に関するT-SPOT®.TBの製造・販売を行っており、米国FDAおよびヨーロッパのCEマークなど、50を超える国・地域で承認を受けています。本社は英国オックスフォード近郊とマサチューセッツ州マールボロに位置しています。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。

このように、オックスフォード・イムノテック社の寄付とT-SPOT®.TB検査は、新型肺炎と結核の効果的な鑑別診断を通じて、多くの命を救う可能性を秘めていると言えるでしょう。

会社情報

会社名
オックスフォード・イムノテック株式会社
住所
神奈川県横浜市港北区新横浜3-8-8日総第16ビル 8F
電話番号
045-473-8005

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