マネーフォワード、落とし物クラウドサービスに出資
株式会社マネーフォワードのグループ企業であるマネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社が、落とし物に特化したクラウドサービスを提供する株式会社findに出資した。これは日常生活で起こる「落とし物」という社会的な課題を解決するための取り組みである。
出資の背景
警視庁の統計によれば、東京都内での落とし物の拾得届の件数は再び増加しており、2023年には4,444,854点が届けられ、その中には現金も4,406,367,594円という驚くべき数字が報告されている。コロナ禍での影響から立ち直りつつあるこの現状を受け、find社は「落とし物が必ず見つかる世界を実現する」というビジョンを掲げて活動を展開している。
このサービスは、落とし物の拾得を行う交通機関や商業施設と連携することで、落とし主がチャットを通じて効率的に落とし物を探索できる仕組みを提供している。これにより、現場スタッフの作業負担が軽減され、よりスムーズに落とし物の管理を行えるようになる。
HIRAC FUNDの期待
HIRAC FUNDは、find社が提供するサービスが消費者や事業者双方にとって価値があると同時に、交通機関や商業施設における導入が進んでいることに注目し、出資を決定した。今後は地域金融機関や他の企業とのネットワーク構築を通じて、採用や広報などあらゆる面での協力を行い、さらにサービスの価値を高めていく考えである。
find社の代表取締役 CEOについて
find社のCEOである高島 彬氏は、オリックス株式会社に2013年に入社し、環境エネルギーやオープンイノベーションの分野でキャリアを積んできた。しかし、彼自身が落とし物で困った経験を経て、2021年にfindを設立し、落とし物解決に挑むことを決意した。彼は、HIRAC FUNDからの出資により、さらなる成長と社会的インフラの構築を目指す意向を見せている。
マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社の役割
マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社は、2020年に設立され、主にシードからアーリーステージのスタートアップへの投資を行うVCファンドを運営している。ファンドの総額は90.8億円に及び、国内外のITやテクノロジー企業を対象とする。これにより、新しい技術やビジネスモデルが社会の様々な課題を解決する手助けをすることを目指している。
まとめ
今回の出資は、日常的に我々が直面する落とし物の問題に対して、ITを活用した新しい解決策を提供する重要な一歩となる。また、マネーフォワードとfind社の協力により、今後の社会課題解決に向けた新たな取り組みやサービス展開が期待される。私たちの生活がより便利で安全になる未来が待ち望まれる。