肥育牛管理システムの譲渡
2019-07-08 11:01:00

ソニーエンジニアリングが開発した肥育牛の健康管理システムの資産譲渡について

ソニーエンジニアリングの肥育牛管理システム「うしらせ®︎」が新たな展開へ



近年、農業IoTの普及が進む中で、牛の健康管理を支援する技術が注目されている。その中でも特に注目すべきは、ソニーエンジニアリングが開発した肥育牛の起立困難状態を検知するシステム「うしらせ®︎」です。このシステムは、肥育生産者の業務をサポートする画期的な製品として、多くの生産者に利用されてきましたが、最近、ファームノートとの資産譲渡契約が締結され、さらなる進化が期待されている。

資産譲渡契約の背景



ソニーエンジニアリングは、映像や音響、情報処理技術を基にした製品開発を行っている企業で、その優れた無線通信技術が育ててきた「うしらせ®︎」は、特に肥育牛の健康管理に特化したシステムだ。ファームノートは、その理念に基づき、酪農・畜産分野におけるIoTの導入を推進し、生産性向上と効率化を試みてきた。今回はソニーエンジニアリングからファームノートへ事業主体が移管されることにより、「うしらせ®︎」の利用者へより良いサービスが提供されることが期待される。

肥育牛の課題と「うしらせ®︎」の役割



肥育牛の後期には、横になり起き上がれなくなることがあり、この「起立困難」が放置されると窒息死を招く可能性があるため、年間約1~2%が死亡するというデータがある。これまで、実際に生産者は夜間の巡回を行い、事故を防いでいたが、その労働は精神的にも肉体的にも負担であった。「うしらせ®︎」は、この問題を解決するために開発された。

「うしらせ®︎」の仕組み



「うしらせ®︎」は、牛の顎にセンサーデバイスを装着し、牛舎内の基地局を通じてクラウドにデータを送信する仕組みである。このデバイスが牛の横臥を検知すると、スマートフォンのアプリに警告を通知する。これにより、遠くにいる時でも牛の状態を把握でき、迅速な対応が可能となる。実証実験を繰り返し行ってきた結果、その精度も高められており、2018年からサービスが提供されている。

今後の展望



ファームノートが「うしらせ®︎」の事業主体となることで、さらに幅広い肥育生産者への販売やサービス提供が行えるようになる。現在利用中の顧客へのサポートも引き継がれつつ、サービスレベルの向上が期待されている。これにより、肥育業界はますます進化し、牛の健康管理における新たな可能性が広がるだろう。

企業背景



ファームノートは、農業の生産性向上と持続可能な未来の実現に取り組む企業で、これまでに数々の賞を受賞している。一方、ソニーエンジニアリングも優れた技術を持つ企業として、農業分野において重要な役割を果たしている。両社の連携によるイノベーションは、今後の農業IoTの発展に寄与することが期待されている。

このように「うしらせ®︎」は、肥育牛の健康管理を基にした新たな取り組みとして注目を集めており、農業IoT市場での重要な製品となることでしょう。

会社情報

会社名
株式会社ファームノートホールディングス
住所
北海道帯広市公園東町1丁目3-14
電話番号
0155-67-6911

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