地域住民のための「ミライモビリティ・ラボ」開校
国土交通省が推進する「交通空白」解消のためのパイロット・プロジェクトとして、Community Mobility株式会社と静鉄タクシー株式会社が連携し、静岡県賀茂エリアで『ミライモビリティ・ラボ』が開校することが発表されました。本プロジェクトは、地域住民が主体となって、未来の地域交通の在り方を支える人材の育成を目指しています。
ミライモビリティ・ラボの目的
『ミライモビリティ・ラボ』では、地域住民が自らの力で地域交通を支えるための各種人員を育成します。この事業の根底にあるのは、地域の交通問題に対して外部からの支援だけに頼らず、住民自身が解決の鍵を握るという考え方です。具体的には以下のような人材を育成するプログラムが用意されています。
1.
地域交通クルーの育成: ライドシェアドライバーを目指す方々に、安全運転の基礎や運行ルール、事故防止の知識を習得してもらうカリキュラムを提供します。
2.
地域交通オペレーターの育成: 運行管理者として必要な基礎知識を学び、実際の運行管理業務の体験を通じて実践的なスキルを身につけます。
3.
地域交通プランナーの育成: 自治体や交通事業者、地元団体と連携しながら、地域交通のプランニングを行うための基礎を学びます。
4.
地域交通コーディネーターの育成: 新しい交通手段の導入に際し、具体的な実行プランや行動計画を策定するための能力を育てます。
5.
地域交通アナリストの育成: データ分析や可視化のスキルを持つ人材を育成し、地域交通の課題にデータに基づいた提言ができる能力を養います。
オープニングセミナーの詳細
本プロジェクト開校に際し、2025年10月28日(火)に下田市民文化会館小ホールにて、一般の方を対象にオープニングセミナーが開催されます。このセミナーでは地域交通の未来や賀茂地域の活性化について語られ、参加者は様々な視点から学ぶ機会を得ることができます。セミナーの詳細なスケジュールは以下の通りです。
- - 17:00 - 17:20: 基調講演
- - 17:20 - 18:00: トークセッション
- - 18:05 - 18:50: プロジェクト概要紹介
- ミライモビリティ・ラボの説明
- 分科会メンバー募集
- 質疑応答
このセミナーへの参加は、専用の申し込みサイトから行うことができます。地域の皆さんの参加をお待ちしております。
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交通空白の解消に向けて
国土交通省は、令和6年に「交通空白」解消本部を設立し、官民連携による全国の交通課題の解決に取り組んでいます。このプロジェクトは、日本各地の交通問題を解消するため、地域住民が自らの力で未来の公共交通を創り出していくための重要な第一歩となります。
自治体や交通事業者、地元企業と連携して、地域のニーズに応じた交通システムを築き上げることを目指すこの取り組みは、全国の地域における交通空白の解消にも大きな影響を与えることでしょう。
私たちが住む地域の未来を一緒に支えていくために、ぜひ『ミライモビリティ・ラボ』の活動に関心を持ち、参加してみてください。