共同輸送プロジェクト
2025-09-04 14:28:04

YKK AP、大王製紙、北陸コカ・コーラの共同輸送プロジェクト始動

3社の異業種共同輸送で持続可能な物流を目指す



YKK AP株式会社、大王製紙株式会社、北陸コカ・コーラボトリング株式会社の3社が、8月より共同で商品輸送の効率化を図る新たなプロジェクトを開始しました。この取り組みは、それぞれが抱える物流の課題に取り組むもので、持続可能な社会を実現するための重要な一歩となります。

これまでの輸送方式では、各社が独自に商品を運ぶための空車区間が多く、効率的な運行が難しい側面がありました。しかし、今回の取り組みでは、大王製紙の物流会社であるダイオーロジスティクス株式会社が中心となり、各社の輸送を一括で管理することで、空車での運行を削減するとともに、実車率の向上を実現します。

物流効率化の数値的効果



具体的にこのプロジェクトによる効果として、CO2の排出量で年間71.6トンの削減が見込まれており、これは昨今の環境問題への取り組みとして非常に意義深い数字です。また、トラックドライバーの運転時間に関しても、年間1,992時間の削減が期待されています。このように、物流効率化は環境に配慮した持続可能な運営に寄与することはもちろん、ドライバーの働き方にも良い影響を与えることが期待されています。

共同輸送の具体的な運行ルート



今回のプロジェクトの運行ルートは主に二つあります。一つは北陸~埼玉~静岡~北陸のルートで、YKK APは富山県黒部市から埼玉県加須市、大王製紙は埼玉県行田市から静岡県富士宮市、北陸コカ・コーラは富山県砺波市から富山市へそれぞれ商品を運びます。このルートでは、実車率を50%から91.7%にまで引き上げることに成功しています。

もう一つのルートは北陸~神奈川~静岡~北陸で、ここでも各社の輸送効率を改善し、実車率を81.6%に引き上げています。こうした取り組みを通じて、各社はよりスムーズな物流の実現を目指しています。

各社の取り組みと未来への展望



YKK AP


YKK APは、持続可能な物流の実現に向けて、新型輸送パレットの開発や物流サービスの導入に積極的に取り組んでいます。この共同輸送は、トラックの運転手不足やCO2排出量削減といった業界の問題への新たなアプローチと考えられており、今後も物流の効率化を進めていく方針です。

大王製紙


大王製紙は、経営理念として「人に優しい未来」を掲げ、衛生や人生の質向上、地球再生などに注力しています。物流の課題解決を通じて、社会貢献を目指す姿勢が見受けられます。

北陸コカ・コーラ


北陸コカ・コーラは、効率的な物流を通じて顧客へのサービス向上を図っており、共同輸送の取り組みを通じてトラックの不足に対策を講じています。

結論



YKK AP、大王製紙、北陸コカ・コーラの共同輸送プロジェクトは、ビジネスの効率化だけでなく、地球環境への配慮や社会課題の解決にも貢献する重要な試みです。これを契機に、他業界や企業間の連携がさらに進展し、持続可能な物流が広がることが期待されています。


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会社情報

会社名
YKK AP株式会社
住所
東京都千代田区神田和泉町1番地
電話番号
03-3864-2200

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