スマホで手助け
2018-08-03 17:51:00
JR大阪駅での新しい取り組み「スマホで手助け」実証実験が開始
「スマホで手助け」実証実験がJR大阪駅でスタート
2018年8月3日から31日の間、JR大阪駅で「スマホで手助け」実証実験が行われます。この試みは、移動に困難を抱える人々と手助けをしたいと考えている人々を、LINEを通じてつなげるものです。実施期間は毎日10時から20時まで、実施場所は駅の改札外、中央コンコース及び御堂筋南口から桜橋口付近に限定されます。
実証実験の概要
この実験の主な目的は、次の2つのグループをLINEで結びつけることです。1つ目は、段差や障害物によって移動が困難な高齢者、ベビーカー利用者、車いす利用者です。2つ目は、観光案内所などの駅の施設や乗換ルートに迷っている訪日外国人や観光客です。彼らが必要とする手助けを、周囲の人々が提供することで、より快適に移動できる環境を整えようという意図があります。
参加方法
この実証実験に参加したい方は、まず「&HAND」のLINEアカウントを友だち登録する必要があります。登録する際には、自分が手助けを必要としている側か、サポーター側かを選び、その情報を登録します。
実験エリアに入ると、自動的に「&HAND」アカウントからメッセージが届きます。手助けを必要とする方は、そのメッセージをもとに会話形式でサポートを依頼し、サポーターとのマッチングを行います。また、同じエリアにいるサポーターもメッセージを受け取り、手助けをする意思を示すことで、依頼者の元に向かうことができます。このやりとりは、日本語と英語の両方に対応しており、外国人観光客も利用しやすい設計となっています。
&HANDとは
「&HAND」とは、身体的・精神的な不安を抱える人と手助けをしたい人をマッチングさせ、具体的なアクションを導くためのプラットフォームです。手助けを必要とする人は、Beaconデバイスを持っており、状況が必要な時に起動します。その際、周囲のサポーターのLINEにメッセージが送られ、サポートが必要だということが通知されます。この仕組みにより、事前に準備されたサポートが容易に行えるようになります。
スペシャルサポーター
今回の実証実験には、スペシャルサポーターとしてアイドルの猪狩ともかさんが参加します。彼女は2014年からアイドル活動を行い、2017年からは仮面女子に所属していましたが、2018年に事故により脊髄損傷を負い、その結果、車椅子生活を送っています。現在もリハビリ中ですが、プロジェクトに共感し、応援メッセージを公式サイトに近日中に掲載する予定です。
参画企業と目的
本実証実験に参加している企業は、大日本印刷株式会社をはじめ、西日本旅客鉄道株式会社、株式会社ミライロです。彼らは共通の目標をもち、バリアフリー社会を実現し、移動時の困難を減少させるために様々な取り組みを進めています。特に大日本印刷は、2017年からこのプロジェクトに参画しており、昨年も妊婦向けの実証実験を実施していました。
この実証実験が成功すれば、今後のさらなる発展とともに、移動をサポートする新たなスタイルの確立につながることが期待されます。皆さんもこの取り組みに参加してみてはいかがでしょうか?
会社情報
- 会社名
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大日本印刷株式会社(May_ii)
- 住所
- 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号
- 電話番号
-
03-6427-1627