教育ビジネスと複業の新たな連携が始まる
近年、少子高齢化や終身雇用制度の変化を背景に、キャリア教育の重要性が高まっています。そして教育現場では、専門知識を持つ人材の確保が喫緊の課題となっています。そんな中、教育ビジネスを展開する
RePlayceと複業マッチングプラットフォームを運営する
Another worksが業務連携を開始することが発表されました。これにより、教育現場での複業人材登用を推進し、次世代の人材育成を目指す新たな取り組みが始まります。
業務連携の背景と目的
日本の高校生が「働くこと」に対し、感じるイメージは、生活のためや義務といった制約が多いのが現状です。これに対し、キャリア教育を通じて学生たちに多様な働き方や価値観を提供することが求められています。しかし、教育現場の人手不足も深刻で、多くの学校では専門の指導員が不足しているのが現実です。
その解決の一環として、Another worksは自社の複業マッチングサービス「複業クラウド」を活用し、複業を希望する人材と教育現場を結びつける活動を行っています。これにより、教育界におけるキャリア教育の質を高め、より多様な人材を育成することに寄与する狙いです。
具体的な連携内容
業務提携のプロセスは次の通りです。
1.
求人掲載:Another worksが「複業クラウド」に教育関連の求人を掲載し、キャリア教育に興味を持つユーザーから応募を募ります。
2.
育成プログラム提供:応募者の中から選考を通過した方に、RePlayceが開発した育成プログラムを提供し、有望な人材へと成長させます。
3.
人材マッチング:教育現場において、選ばれた複業人材を実際に活用し、RePlayceのキャリア探求サービスなどで著しく貢献できるようにします。
2025年度以降は、さらに進んだ複業人材の育成制度と認定制度を確立し、教育現場での複業人材受け入れをスムーズに行える土台を整えていく計画です。
期待される効果
両社の提携により、教育現場におけるキャリア教育の充実が期待されます。特に、
RePlayceが持つ豊富な経験やノウハウが活かされ、高度なファシリテーションやコーチングスキルを持った人材が育っていくことで、教育環境が大きく変わる可能性があります。
RePlayce 代表取締役CEO 山本氏のコメント
「教育現場の人材不足の解決は急務です。我々は、社会経験を積んだ社会人の力を借り、学生たちにより多彩な学びを提供することを目指しています」と語る山本氏。新たな人材育成制度の確立は、次世代の教育環境において大いに意義のあることといえるでしょう。
Another works 代表取締役 大林氏のコメント
また、家族や友人のサポートが期待できる中で、教育現場で複業人材をマッチングさせることが、新たな可能性を切り開くと語る大林氏。彼は、複業文化の根付いた社会の実現に向けた意欲を示しています。
まとめ
教育の現場は、これからの時代に適応するための変革が求められています。RePlayceとAnother worksの連携により、多様な人材が集まり、教育の質が向上することで、学生たちにとってより良い学びの場が提供されることが期待されます。この試みが、未来の教育を支える重要なステップとなることでしょう。