シンガポール防衛科学技術庁、オラクルとクラウド契約を締結しAIを強化
シンガポール防衛科学技術庁がオラクルと新たな契約を締結
2025年3月19日、シンガポールとテキサス州オースティンにて、シンガポール防衛科学技術庁(DSTA)がオラクルと新たな契約を締結しました。この契約は、シンガポール国防省(MINDEF)およびシンガポール軍(SAF)をサポートするためのもので、特に「Oracle Cloud Isolated Region」に関するものです。
この取り組みにより、MINDEFとSAFは、エアギャップで隔離された高性能のクラウドコンピューティング環境を利用し、データ管理やAIサービスをより安全な環境で実施することが可能になります。特に、C4機能(指揮、制御、通信、及びコンピュータ)のアップグレードによって、デジタル能力の向上と拡張性の強化が期待されています。
なぜエアギャップが重要なのか
エアギャップ技術は、インターネットからの隔離によってデータのセキュリティを大幅に向上させる手段です。これにより、従来のクラウドサービスが抱えるリスクを最小限に抑えつつ、ミッションを遂行するためのデータ管理や分析能力を高めることができます。DSTAは、このプロジェクトを通じて、オラクルのエアギャップ・クラウドサービスをフル活用し、SAFのミッションをより迅速かつ効率的に支援します。
所感と今後の展望
DSTAのCEO、Ng Chad-Son氏は、「セキュアでスケーラブルなクラウド・ソリューションに対する需要は非常に高まっている」と述べ、このコラボレーションによって最先端のクラウド技術とAIを活用したデジタル変革が進むことを期待しています。オラクルのグローバル・ディフェンス担当CTO、ランド・ウォルドロン氏も、このプロジェクトに対する期待を表現し、エアギャップで隔離されたクラウドリージョンの提供がシンガポールの防衛コミュニティにとって大きな価値を生むと語りました。
オラクルの技術力とセキュリティ
オラクルは、数十年にわたり機密性の高いデータを保護し、その実績を基に国家の防衛に貢献することを目指しています。特に、エアギャップ環境におけるハイパースケールの提供が、シンガポール軍の情報戦や拡張性において重要な役割を果たすでしょう。オラクルは、政府機関に最高レベルのセキュリティとパフォーマンスを提供することに特化しており、世界中で多様なクラウドサービスを展開しています。
防衛科学技術庁(DSTA)について
シンガポール防衛科学技術庁は、国内の防衛技術を推進し、イノベーションを生み出すための重要な技術組織です。科学技術を駆使したエンジニアやITプロフェッショナルが集まり、シンガポールの防衛力を強化するために活動しています。DSTAは、システムエンジニアリング、デジタルプラットフォーム、サイバーセキュリティなど多岐にわたる分野で優れた専門知識を持っており、シンガポールの安全を守るための最前線で活動しています。
まとめ
この契約数により、シンガポールの国防関連デジタルインフラストラクチャは大きく進化し、AIの導入が進むことでデジタル化がさらに強化されることが期待されます。今後の動向に注目が集まります。
会社情報
- 会社名
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日本オラクル株式会社
- 住所
- 東京都港区北青山2-5-8オラクル青山センター
- 電話番号
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03-6834-6666