子どもたちの未来を守るために
損害保険ジャパン株式会社(損保ジャパン)は、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(セーブ・ザ・チルドレン)と共同で、子どもたちの安心・安全・健康を守るための取り組みを進めています。このプロジェクトは、2022年4月から2025年3月までの期間において、「国内災害時の子ども支援者のレジリエンス強化及び子どものための心理的応急処置の啓発事業」として展開されており、特に災害時に脆弱な立場にある子どもたちの支援にフォーカスしています。
取り組みの概要
このプロジェクトは、災害時における子どもたちの安全を確保するために、周囲の大人が適切な備えとケアを行えるようサポートすることを目的としています。具体的には、自治体と連携し、以下の2つの主要な活動を行います。
1.
放課後児童クラブ(学童保育)の防災支援
2.
子どものための心理的応急処置(PFA)の普及啓発
このような取り組みを通じて、地域の子どもたちが安心して過ごせる環境づくりを進めています。
活動内容
3年間の事業を通じて、損保ジャパンとセーブ・ザ・チルドレンは、佐賀県と熊本県において、学童保育支援員を対象とした防災研修を14回開催しました。2024年には、学童保育に必要な非常用持ち出し袋や大型救急箱などの備品も支援する予定です。
さらに、佐賀県唐津市では、学童保育に通う子どもたちを対象に、共同で防災ワークショップを実施しました。このワークショップでは、災害から身を守るための行動や知識を学ぶ機会を提供し、損保ジャパンによる毛布の担架利用体験や、セーブ・ザ・チルドレンの非常用持ち出し袋の内容を考えるワークが行われました。
教育ツールの開発
また、子どものためのPFAを広めるために、アニメーション動画やパンフレットも作成しました。これらは、能登半島地震や奥能登豪雨などへの緊急支援活動、さらには全国各地で開催されるワークショップでも活用されています。これにより、心理的応急処置の理解が進むことを期待しています。
今後の展望
自然災害が増加する中、子どもたちに向けた適切な保護と支援が求められています。損保ジャパンは、今後も全国のネットワークを活用し、セーブ・ザ・チルドレンと共にPFAの普及に取り組むことで、子どもたちを支える地域社会の構築に貢献していきます。この活動を通じ、損保ジャパンは「損保ジャパンでよかった、SOMPOでよかった」と思われる企業を目指しています。
セーブ・ザ・チルドレンとは
セーブ・ザ・チルドレンは、約110カ国で子ども支援活動を行う国際NGOです。100年以上にわたり、子どもの権利を守るための努力を続け、日本国内でも防災や貧困問題に積極的に取り組んでいます。今回の取り組みも、こうした活動の一環として位置付けられています。