NuRetail始動
2023-03-31 16:00:01
次世代リテールを進化させるNuRetailが新たな一歩を踏み出す
新たなスタートアップが誕生
2023年に設立されたリテールテックスタートアップ、NuRetailが注目されている。CEOの飯田健作は、「真のオムニチャネルを実現するには実店舗のデジタル変革(DX)が必要だ」と考え、この企業を立ち上げた。小売業界は長い歴史を持つが、特に過去30年にわたり、大きな革新がEコマースに集中していた。そのため、実店舗への投資は約1兆円に対し、Eコマースには約7兆円が流入しているという背景がある(出所:CB Insights 2021年)。
実店舗はその存在感に反して、DXの進展が遅れているという課題を抱えている。いかに実店舗をデジタル化し、各チャネルで高いサービスを提供できるかが求められている。NuRetailはその核心的な問題に取り組むために設立された。
データ駆動型ビジネスモデル
NuRetailは、アジア食品専門店『亜州太陽市場』を譲り受け、独自のビジネスモデルを展開。創業者の飯田は、幅広い国際的な小売経験を有しており、データ駆動型のアプローチを採用している。このスタートアップは、実店舗のリアルビジネスを持ちながら、高度なデータ管理を実現し、迅速な仮説構築と実効性の高いアクションを見極める能力に長けている。
NuRetailは、オムニチャネル関連製品やSaaSの迅速な開発を行い、実店舗のDXを加速させるためのショーケースを作り上げる。また、このプラットフォームは国内外のスタートアップに開放されており、既に外国の複数のスタートアップからのコンタクトを受け、国内のスタートアップと共に海外進出を目指す協議も始めている。
アジア食品専門店の進化
新しくNuRetail傘下に加わった『亜州太陽市場』は、2021年に飯田が亜州市場の新業態を立ち上げたプロジェクトに由来する。東京の吉祥寺や千歳船橋で展開しており、アジアの約20か国から本場の食品を取り扱っているという特徴がある。NuRetailに加わることで、品揃えや取引先の拡大だけでなく、体験提供にも力を入れ、専門性を高めていくことが期待されている。
さらに、オンラインストアやソーシャルメディア、メタバースなど、多岐にわたるチャネルの統合を目指し、実店舗のデジタル化に寄与するリニューアルオープンを控えている。
未来を見据えたリテール業界への貢献
NuRetailは、実店舗の可視化や顧客インサイトの獲得を通じて、次世代のオムニチャネルの実現に向けた挑戦を続けている。これからのリテール業界は、デジタル技術の進化に伴い、店舗とオンラインの融合が不可欠になっていく。NuRetailの取り組みは、実店舗が持つ価値を再評価し、新たなビジネス機会を創出することが期待されている。
最後に、NuRetailは自らのビジネス拡大のためにプロダクトとサービスを提供し、同時にリテール市場全体の活性化に寄与していく予定だ。未来のリテール業界における重要なプレーヤーとして、NuRetailの動向から目が離せなくなりそうだ。
会社情報
- 会社名
-
NuRetail株式会社
- 住所
- 東京都港区南青山5丁目17−2
- 電話番号
-
080-7124-5437