新しい問題解決の手法を提案する書籍の紹介
[株式会社クロスメディア・パブリッシング]が本日、書籍『戦略デザイナーが伝えたい、システムのデザイン』を発売しました。この書籍は現代社会の複雑な問題を解決するための新たな視点「システムのデザイン」に迫る作品であり、著者の山田和雅氏がスマートシティや社会インフラに関する実務経験を元に執筆しました。
複雑化する社会の課題とは
現代はAIの進化や気候変動、人口減少といった多様な危機に直面しています。これらの課題は互いに影響を与え合い、一つの手法では根本的な解決が難しくなっています。
この背景を踏まえ、山田氏は「システムのデザイン」という全体最適を目指すアプローチを提案します。これまでのデザイン思考は、特定のユーザーに焦点を当てる個別最適に偏っていましたが、新アプローチではより広範な調和を追求します。この変革により、表面的な妥協ではなく、課題を生む構造そのものを見直すことができるのです。
8つのステップで学ぶ実践プロセス
本書の特徴は、理論だけでなく実践にも重きを置いている点です。特に著者が提案する8つのステップからなる実践的プロセスは、読者が実際にシステムデザインを行えるように設計されています。
前半は「課題分析フェーズ」として複雑なシステムの現状を把握することから始まり、後半の「未来創造フェーズ」では、システムの理想の姿を描く方法が提供されます。具体的な思考法やメソッドが示されており、段階的にスキルを習得できる仕組みとなっています。
現場の事例から学ぶ
さらに本書では、実際にシステムのデザインを適用した5つのプロジェクト事例が紹介されています。たとえば、日建設計PYNTが手掛けた「メンタルヘルスとまち」プロジェクトや水素技術の導入支援、精神障害者の就労支援など、各分野での具体例を通して、システムデザインがどのように実施され、成果を上げているのかを学ぶことができます。このような事例は異なる業種や組織での取り組みを含み、その内容はどのようなバックグラウンドの方にも役立つものです。
誰におすすめか
この書籍は以下のような方々に特におすすめです:
- - 経営者や管理職で組織改革に取り組む方
- - 新規事業やイノベーションを推進するビジネスパーソン
- - 社会問題解決に関わる実務者
- - デザイン思考を学んで次のステップを目指す方
- - 複雑な課題への新しいアプローチを求める方
著者紹介
山田和雅氏は、株式会社BIOTOPEのマネージングパートナー兼戦略デザイナーであり、社会インフラ分野での豊富な経験を有しています。早稲田大学政治学研究科を卒業し、三井物産に携わりながら、様々なデザインと戦略を組み合わせたプロジェクトをリードしてきました。彼の視点から、新たな道筋が示されることでしょう。
書籍情報
- - 書名:戦略デザイナーが伝えたい、システムのデザイン
- - 著者:山田和雅
- - 定価:2,750円(税込)
- - 発刊日:2025年12月12日
- - 発行元:株式会社クロスメディア・パブリッシング
当書籍は、社会課題解決の最前線で役立つ手法と知識が詰まった一冊です。興味のある方は、ぜひ手に取ってご覧ください!