孤独死を乗り越える新たなエンディングケア商品「RINNE」誕生
東京都足立区にある有限会社統美は、毎年約15,000体のご遺体を扱う専門業者として知られています。最近の社会問題としてますます深刻化している孤独死。そのような状況を受け、彼らは2025年2月に新たなエンディングケアブランド「RINNE」を発表することを決定しました。第一弾として登場するのは、保全保湿液、そして第二弾として5月22日には腐敗臭対策のための『消臭ミスト』が発売されます。
背景:孤独死の現実とその影響
近年、高齢化と一人暮らしの増加に伴い、孤独死は日本社会において大きな問題となっています。警察庁の調査によると、自宅で亡くなった一人暮らしの方は全国でおよそ7万6,000人にも上り、その中で死後8日以上経って発見されるケースが2万1,000人に及びます。特に東京都内では、2022年に約5,800件の孤独死が確認され、誰もが直面しうる「お別れの不在」が現実となっています。
「近づけない最期」——そんな状況に直面した遺族たちからは、棺に近づくことさえできない悲しみの声が上がっています。私たち統美も、この現実に深い傷を負う遺族や、専門業者としての責務を感じ、何とかこの状況を改善したいと考えるようになりました。
新商品の開発:現場での実体験から
「現場で本当に必要なものを」という思いから、統美は自ら消臭ミストを開発することになりました。従来の消臭剤の多くは「ほとんど効かない」との声が多く、彼ら自身が満足できる商品は存在しませんでした。そこで故人様に特化した高消臭処方の商品を実現すべく、100体以上の故人様にテストを実施し、確かな消臭効果と安全性を確認しました。
製品の特徴と効果
新たに発売される「RINNE エンディングケア消臭ミスト」は、400mlのミストタイプで、以下のような特徴があります:
- - 故人様の体臭に特化した高消臭処方:腐敗臭の原因となるタンパク質分解成分を分解し、根本からの消臭を実現。
- - 天然ヒノキ精油配合:日本の“清め”文化から発想を得た香りが、遺族の心を穏やかに整えます。
- - 多用途で使えるミストタイプ:湯灌・納棺・搬送直後や長時間の安置時など、幅広いシーンで使用可能。
使い方も簡単で、口腔や腹部などのにおいが強い部分へ直接スプレーすることができます。長時間の安置時にも心強い味方となることでしょう。
RINNEブランドの展望
「RINNE」シリーズは、故人様と遺族が心残りのないお別れをもたらすことを目指して設計されています。一般向け商品としても、また葬儀現場で求められるプロ仕様としても展開され、あらゆる場面でその効果を発揮します。
今後の展望としては、2025年6月4日・5日に開催される「フューネラルビジネスフェア2025」に出展し、実際の使用感を体験できる機会も計画されています。新たに誕生した「RINNE」が、孤独死という社会課題にどのように寄与していくのか、今後の展開が楽しみです。
お問い合わせと会社概要
有限会社統美では、製品に関するお問い合わせを受け付けています。特に葬儀や医療関係者の導入をご検討の際は、公式ウェブサイトをご覧いただくか、直接お電話でお問い合わせください。
- - 会社名:有限会社統美
- - 所在地:東京都足立区青井2-16-2
- - 設立:1999年12月1日
- - 事業内容:湯灌・納棺・特殊メイク・修復技術の提供、商品開発/販売
- - 公式サイト:https://toubi-tokyo.com