20代・30代のライフデザイン世代が感じる虚しさと不安の実態調査

20代・30代のライフデザイン世代が感じる幸福感調査

合同会社Na-Chordが運営するWEBメディア「ここち」は、20代から30代の男女を対象にした幸福感に関するアンケート結果を発表しました。その調査では、若い世代が抱える漠然とした虚しさや不安が浮き彫りになりました。調査結果を基に、ライフデザイン世代の内面に迫る内容をお届けします。

漠然とした虚しさを抱える人が76%

調査によると、76%の人が「今の生活に漠然とした虚しさを感じる」と回答しています。この虚しさの背後には、人生の重要な選択肢が迫る中での迷いや不安が影を落としていると考えられます。30代になると就職、転職、結婚、出産といった転機が増え、「何が正解か」と迷うことが続きます。この世代は、周囲の期待に応えようとするあまり、自分の本心を見失いがちです。

仕事のやりがいは38%

現在の仕事がうまくいっていると感じている人は38%にとどまることが分かりました。一方、「どちらとも言えない」が33.2%、「あまりうまくいっていない」「全くうまくいっていない」合わせて28.6%がいました。このように、多くの20代・30代が中途半端な手応えを感じている現実がありますが、その背後には「もっとできるはず」という不安が隠れています。

プライベートの充実感は55%

プライベートに関しては55%が充実感を感じていると答えていますが、その一方で、残りの半数近くは何か満ち足りない気持ちを抱えています。「まあまあ充実している」と回答した45.5%には、満足感の裏にある小さな違和感が見え隠れします。人生の選択肢が豊富なこの時期、自己理解が深まる瞬間でもあります。

他人からは順調そうに見えるが内心は不安

調査では、51%が「人から見ると順調そうに見える」と感じていても、その内面には不安が渦巻いています。社会的な期待に応じた自分を演じ続けることで、心が疲れてしまっていることが多いのです。大事なのは、外面的な評価よりも自分自身に正直でいること。このことが、真の「順調さ」を育むことにつながるでしょう。

不安の根源にある4つのテーマ

不安について尋ねたところ、主な内容はキャリア（56.4%）、健康や老後（52.1%）、結婚や家庭（43.8%）、自分の存在価値（37.8%）が上位にきました。特に理由がないまま抱える不安こそ、日々の生きづらさのサインかもしれません。この調査結果からは、過渡期の世代である20代・30代が、「正解のない人生」をどうデザインしていくかを探っている様子がうかがえます。