日本キリスト教海外医療協力会の新たな指導者、柳澤理子氏
日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)は、1960年の創立以来、初めて女性会長が就任したことを発表しました。新たに会長に就任した柳澤理子氏は、これまでの経験を生かし、さらなる国際協力の推進に意欲を見せています。
柳澤理子氏の抱負
柳澤氏は新会長に就任するにあたり、以下のように抱負を述べています。「世界では今も新たな紛争や災害、貧困、格差が生まれ、多くの人々が困難な状況に置かれています。だからこそ日本キリスト教海外医療協力会は、これまで培ってきた経験を大切にしながらも、まだ支援の手が届いていない人々や地域に目を向け、新たな働きにも挑戦していきたいと考えています。勇気と知恵をもって、人々と共に歩み、『平和をつくる者』としての使命を果たしていきたいと願っています。」
柳澤氏はその言葉からも、国際的な協力の必要性を強く認識していることが伝わってきます。困難の中にいる人々の健康と命を守るため、彼女はJOCSの活動をさらに広げていく意向のようです。
柳澤氏の経歴
柳澤理子氏は、椙山女学園大学看護学部の教授であり、保健師や看護師、助産師としても活躍しています。千葉大学で看護学を学び、東京大学で国際地域保健学の博士号を取得。その後、彼女は看護師、保健師としてのキャリアを経て、1989年からカンボジアでの母子保健や結核対策に従事しました。ここでの経験が、彼女の国際協力への情熱を育むきっかけとなりました。
帰国後は、長野県小布施町の在宅介護支援センターに勤務し、さらに三重県立大学や信州大学、愛知県立大学でも看護教育を行ってきました。これまでの経験が、JOCSの新しい時代を築く上で大いに活かされることが期待されています。
前会長の功績
前会長の畑野研太郎氏は、2015年6月から2026年6月までの間、11年間にわたってJOCSの運営を担ってきました。彼のもとでも多くの国際プロジェクトが実施され、JOCSの活動は拡大しました。その成果を引き継ぐ柳澤新会長が、今後どのようなビジョンを持って進んでいくのか、注目が集まります。
JOCSの活動
JOCSは、すべての人々の健康と命が守られる世界を目指し、医療従事者を各国に派遣し、地域の保健医療従事者の育成や現地NGOとの協働プロジェクトを実施しています。現在、バングラデシュ、タンザニア、ケニアにそれぞれ1名の医師や看護師が派遣されており、また7カ国で80名以上の現地保健医療従事者が奨学金制度を通じて育成されています。
まとめ
柳澤理子氏の就任により、JOCSの新しい一歩が踏み出されました。彼女の経験豊かなリーダーシップのもと、今後の国際協力活動の展開に期待が高まります。困難に直面している人々に寄り添い、健康と命を守るための新たな取り組みが始まります。彼女の目指す「平和をつくる者」としての活動が、どのように実を結んでいくのか、今後も注視したいところです。