フィンテック企業が進出
2020-08-06 10:00:05

イスラエル発のフィンテック企業が島根銀行と手を組むデジタルトランスフォーメーションの未来

近年、顧客の意識やライフスタイルが多様化し、それに伴い金融業界も急速な変化を迎えています。特に既存の社内システム、いわゆるレガシーシステムのデジタル化が求められており、多くの銀行がフィンテック企業との連携を模索しています。そんな中、イスラエルに本社を置くフィンテック企業「OpenLegacy」が、日本の島根銀行との本格的な協業を開始することが発表されました。

OpenLegacyは、銀行の基幹システムと新しいサービスをつなぐためのAPIを短期間で生成できる技術を持っています。この技術を利用することで、金融機関はインターネットバンキングやスマートフォンアプリといったオンラインサービスとの接続をスムーズに行えるようになり、システム構築にかかる工数やコストを大幅に削減できることが期待されています。

この協業の背景には、2019年12月より開始した島根銀行との実証実験があります。この試みを通じて、両者はお互いの技術と知見を結集させ、さらに進化した金融サービスを提供することを目指しています。島根銀行は、「顧客中心主義の徹底」を掲げ、顧客の多様なニーズにも迅速に応えるために、オンラインシステムの充実を図っているとのことです。

OpenLegacyのアジアパシフィック代表として、Joseph Wong氏は「今回の協業を通じて島根銀行のお客様にとって、より良いサービスの提供に寄与できることを大変嬉しく思っています」と語っています。また、「私たちの技術と島根銀行の顧客思いの姿勢をもって、さらなる便利なサービス創出に貢献できればと考えています」とも述べ、今後の展望を語りました。

OpenLegacyは、2018年から日本での活動を開始し、2020年にはSBIホールディングスからの大規模な投資を受けるなど、日本市場での成長を加速しています。これまで、銀行の基幹システムとの導入には多くの人件費やリソースが必要でしたが、APIの自動生成によって、より効率的に運用する道が開かれました。

今後、島根銀行との協業はフィンテックの可能性を広げる契機となり、多くの金融機関がデジタルトランスフォーメーションを加速させる可能性があります。また、OpenLegacyはこの成功を足がかりに、他の企業との連携を進める意向も示しています。これにより、金融の未来が変わっていく過程を注視する価値があるでしょう。

会社情報

会社名
OpenLegacy, Inc
住所
100 Queen's Road Central, H.K.18/F, 100 WRC,
電話番号

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