東日本大震災からの復興を目指す「3.11三陸復興応援フェア」
飲食事業と水産業を展開する株式会社SANKO MARKETING FOODSは、2025年3月3日から3月14日まで、6省庁の職員食堂において「3.11三陸復興応援フェア」を開催します。このフェアは、東日本大震災の記憶を忘れず、宮城県と福島県の水産物の魅力を再発見することを目的としています。特に、気仙沼市に位置する株式会社ヤヨイサンフーズが手掛ける特別メニューの登場が目を引きます。
震災からの再生を遂げたヤヨイサンフーズ
ヤヨイサンフーズは、震災前は水産加工品や畜産製品の製造を行っており、その約40%を気仙沼市の工場で生産していました。しかし、2011年の震災で工場は津波の被害を受け、製造棟や倉庫はすべて消失しました。幸いなことに、当日は従業員や近隣住民は無事に避難できましたが、会社は大きな痛手を負うことになりました。
そんな逆境を乗り越え、ヤヨイサンフーズは2020年に新たな工場を設立しました。新工場は、災害対策が施されており、以前よりも安全性が高まっています。これにより、再び地域に雇用を生み出すことを目指しています。
特別メニューのラインアップ
このフェアでは、ヤヨイサンフーズが製造した以下の特別メニューが提供されます。すべてのメニューは、三陸で水揚げされた新鮮な魚介類を活用しています。
1.
マグロカツ
気仙沼産のビンナガマグロを使用。柔らかな肉質とクセのない味が特徴で、素材の美味しさを引き出した一品です。
2.
カツオカツ
カツオは気仙沼漁港での水揚げ量ナンバーワン。細かく刻んだタマネギとショウガを加えた、旨味を感じるカツオカツです。
3.
いわしハンバーグ
宮城県産のイワシを使ったハンバーグは、仙台味噌やショウガ、ニンニクで臭みを抑えた食べやすい仕上がりになっています。
参加店舗と提供について
この特別メニューは、農林水産省の「あふ食堂」をはじめ、法務省、財務省、外務省、防衛省の職員食堂での提供が予定されています。また、一部店舗では一般の方も利用可能です。
例えば、農林水産省のあふ食堂では、気仙沼産のマグロやカツオを使用した料理が880円から提供され、驚くほどのボリュームがあります。
あふ食堂概略
「あふ食堂」は、農業、林業、漁業、食品の四つの分野から名前が付けられた官公庁食堂で、国産食材や有機農産物、さらには被災地の素材を使用しています。メニューは週替りで毎日8種類が提供され、季節感あふれる料理が楽しめます。
地域とともに
この「3.11三陸復興応援フェア」は、地域の活性化を目指すと同時に、震災を風化させないための活動でもあります。ぜひ多くの人に、気仙沼の新鮮な味を楽しんでいただきたいと思います。復興への道のりを共に歩むことの大切さを再確認し、食を通じて地域への応援を続けていきましょう。
私たちもこの機会に、美味しい料理を味わいながら復興の願いを強くすることができるでしょう。皆さんもぜひご参加ください!