牛のうんちでマダガスカルを救おう
地球温暖化や森林破壊が進行するマダガスカルで、新たな試みが始まります。それは、牛や豚の糞尿を利用して作り出すバイオガスの普及を目指すプロジェクトです。特定非営利活動法人エコロジーオンラインは、このプロジェクトを通じて、持続可能なライフスタイルの普及や子どもたちの命を守ることを目指しています。
マダガスカルの現状
約60年間で完了したマダガスカルの森林の減少は深刻です。約44%の森林が失われ、2017年には51万ヘクタール、これは千葉県の面積と同等です。森林破壊の主な原因として「焼畑農業」や「木材用伐採」、さらには「調理用薪や木炭生産」が挙げられます。教育環境が整っていないため、森林の保全について知る人は少なく、森林保護の重要性を訴える活動が不可欠だとされています。
環境への影響
特に問題視されるのが、調理用の薪や木炭の使用です。これによって森林が破壊され、結果として温暖化が進行し、一酸化炭素中毒により幼い命が危険にさらされています。エコロジーオンラインでは、燃焼効率の良いカマドの普及や、モミガラを炭化した燃料の製造、さらにはバイオガスの普及に注力しています。
バイオガスの導入
バイオガスは、農家が育てる牛や豚の糞尿から得られるメタンガスを利用したエネルギーです。これにより、農村でのエネルギー不足が大幅に改善され、副産物として肥料も生まれます。2018年には国際シンポジウムを開催し、温暖な地域向けのバイオガス設備の設置を行ってきました。
新プロジェクトの募集
コロナ禍で停滞していたバイオガス事業ですが、新たに興味を持ってくれたのがJICA海外協力隊の中田里穂さんです。彼女は静岡県富士市役所を休職し、現在はマダガスカルにの赴任しています。彼女は、寒冷地域でも利用可能な地下型のバイオガス設備を設置するために活動を進めています。すでに設置工事も完了し、メタンガスの発生を確認しました。
クラウドファンディングの実施
私たちは新たなクラウドファンディングを開始しました。このプロジェクトを通じて実施したいことは二つあります。まず第一に、アンチラベの農村に新たに2基のバイオガス装置を導入すること。第二に、持続可能なバイオガス普及のため農民向けの研修やマニュアル作りを行いたいのです。必要な資金は70万円です。
支援者の皆様には、感謝の気持ちを込めた心温まるリターンを用意しています。また、企業や団体の方には、30万円でネーミングライツもご提供いたします。
まとめ
私たちの活動を通じて、マダガスカルの未来を守り、温暖化の影響を軽減し、生命を脅かす状況を改善していきましょう。ぜひ、皆様のご支援をお願いいたします。詳細は
こちら からご覧ください。