児童虐待の現実を直視する
昨今、日本では児童虐待相談件数が過去最多を更新しており、令和4年度には21万9170件もの相談があった。この数字は年々増加し続け、今では100人に1人以上の子どもが何らかの虐待を受けていることを示している。さらに驚くべきことに、5日に1人の子どもが虐待によって命を落としている。それは、子どもたちが家庭内で直面する現実を直視しなければならない事実である。
児童虐待を受けたサバイバーとしての丘咲つぐみ氏は、「命を落とさなかったから良かった」という考えが成り立つものではないと強調する。彼女は自身の経験を通じて、虐待を受けた子どもたちが抱える心の傷と、その後の人生に与える影響について語る。多くのサバイバーが、幼少期の壮絶な経験から自己否定感に苦しむことを説明し、直面する社会的な障害についても触れる。
苦しみからの再生へ
丘咲氏は、児童虐待の被害に遭いながらも、数々の困難を乗り越えてきた。「自分なんか生まれて来なければ良かった」、「自分は存在する価値がない」という思いが日々の生活に影を落とし、彼女は長い間、苦しみ続けていた。しかし、彼女はその苦しみから立ち直り、自分だけの人生を見つけることに成功した。その過程で彼女が体験したことや、どうやって前に進んでいけるようになったのかを語る。
今秋、丘咲つぐみ氏は「見えなかった子どもたち~聞いて知って見える世界~」というテーマでチャリティー講演会を開催する。このイベントは、心の声を持つことの重要性を訴え、参加者に希望の道を示すものとなる。主催者の加藤紘章氏の想いを受け、皆さまに無限の可能性を信じられるようなメッセージを届けることを目的としている。
イベント詳細と参加の呼びかけ
この講演会は、2023年9月24日(日)に東京都渋谷区で行われる。会場参加は3000円、Web参加は1000円となっており、得られた収益は児童虐待対策に取り組む団体に寄付される。参加を希望する方は、事前の申し込みが必要である。
丘咲氏のように多くの人々が、苦境から這い上がる可能性を持っていることを知ってもらうために、彼女の体験を聴くこの機会をお見逃しなく。
講演会情報は以下の通りである。
- - 日時: 2023年9月24日(日)15:30〜17:30(受付開始15:00)
- - 場所: ふれあい貸し会議室 渋谷幸和(JR渋谷駅徒歩1分)
- - 参加費: 会場3000円、Web1000円
子どもたちが平和に、そして笑顔で過ごせる未来を築くために、私たち一人一人が何ができるかを考えるべき時が来ている。今回の講演会を通じて、その一歩を踏み出してみようではないか。