holonicaの刷新
2025-07-29 10:47:08

MR品質管理システム「holonica」大幅刷新で協力会社の業務効率化を実現

MR品質管理システム「holonica」大幅刷新



株式会社大林組が、MR(Mixed Reality)技術を駆使して開発した品質管理システム「holonica」が大規模なアップデートを遂げました。本システムは、施工確認や検査の効率化を目的としており、特に協力会社が利用できるような機能追加が行われ、建設現場での業務プロセスの改善が期待されています。

開発の背景



大林組は、施工管理においてBIMデータを取り入れ、デジタルトランスフォーメーション(DX)を進めています。この背景には、建設現場における膨大な情報を迅速に扱う必要性があるためです。2021年、holonicaは現実の空間とBIMデータに基づく3Dモデルを組み合わせ、施工の進捗や検査情報を記録するために開発されました。当時から、holonicaは仕上げ検査業務や現地での完成イメージ共有などに役立っています。すでに2024年度までに50件以上の建設現場で適用が予定されています。

これまでholonicaは社内専用で、協力会社との情報連携には手間がかかりました。指摘事項の記録後に協力会社への是正指示が別のアプリや紙で行われることが多く、情報の伝達においても素早さや正確性に欠ける点が課題とされていました。そのため、協力会社向けの機能追加を行うことで、業務の効率化を図る状況が求められていました。

大幅アップデート後の特長



システム構成の変更



今回のアップデートでは、協力会社向けのWebサービスがスマートフォンで利用できるアプリとして追加されました。それにより、仕上げ検査時の業務フローを一貫してデジタルで完結できるようになり、情報伝達の効率が大幅に改善されました。これにより、事務処理の負担を軽減し、情報の見落としや誤解のリスクも減少しています。また、PC版のWebアプリと施工管理者向けのiPadアプリも最適化され、ARマーカーの配置がより柔軟に行えるようになりました。

検査業務の省力化



holonicaの大幅アップデートにより、検査業務の省力化が実現されました。約25%の作業時間が削減され、指示内容の整理や伝達、完了時の報告に掛かる時間が90%以上も短縮されました。特に建設現場の事務所が遠方にある場合、手間と時間を大きく削減できる期待が高まります。

多様な応用



holonicaは検査モードとビューモードの切り替えが可能で、コンクリート打設前にBIMデータを重ね合わせて施工確認が行なえます。これにより、スリーブや開口の位置確認、墨出し、鉄骨製品の検査など、幅広い施工管理に適用可能な機能を持っています。操作も簡単で、ボタン一つでモード変更が可能です。

今後の展望



大林組はholonicaのさらなる進化に向けた開発を続けていく予定です。将来的には、他の建設現場にも展開し、建設業界全体の生産性向上や品質管理の効率化に貢献していくことを目指しています。holonicaがもたらす未来の建設現場は、まさにデジタル変革の象徴となることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社大林組
住所
東京都港区港南2-15-2品川インターシティB棟
電話番号

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