令和6年度日本語教員試験:18,387人が出願、全国で実施
文部科学省は、令和6年度日本語教員試験の出願状況を発表しました。本試験は、新たに制定された「日本語教育の適正かつ確実な実施を図るための日本語教育機関の認定等に関する法律」に基づき、初めて実施されるものです。
出願者数は18,387人に上り、全国8地域12会場で11月17日(日)に試験が実施されます。 これは、日本語教育への関心の高さを示す結果と言えるでしょう。
試験免除者:5,958人
注目すべきは、試験を完全に免除される受験者が5,958人もいたことです。これは、既存の資格や経験を有する受験者が多いことを示しています。免除の対象となるルートは大きく分けて以下の通りです。
E-1ルート、E-2ルート: 民間試験合格者
経過措置ルート(C、D-1、D-2): 既存の資格や研修修了者
これらのルートは、日本語教育分野における既存の資格や経験を有する方々のスムーズな移行を支援する措置として設けられています。
地域別出願状況
地域別の出願状況は以下の通りです。関東地方からの出願が最も多く、全体の約35%を占めています。
資格取得ルート別の内訳
資格取得ルート別の内訳は以下のようになっています。
養成機関ルートは、令和6年度試験の出願時点では登録日本語教員養成機関が存在しないため、該当者はいませんでした。
まとめ
令和6年度日本語教員試験は、高い関心のなか、多くの受験者数を記録しました。試験免除者の多さも特徴的であり、日本語教育の質向上に向けた取り組みが着実に進んでいることを示唆しています。今後の日本語教育の動向に注目が集まります。