訪日外国人を支援する新たなコミュニケーションプラットフォームの実証実験開始

新たな訪日外国人支援サービスが始まる

2024年2月26日、合同会社YUIが新潟県上越市と公益社団法人上越観光コンベンション協会と共に、訪日外国人向けの支援アプリ「Let me KNOW!® Travel」の実証実験を開始しました。このプラットフォームは、観光地でのコミュニケーションの円滑化を目指し、地域住民と外国人旅行者の交流を促進することを目的としています。

背景と目的

2020年初頭から続く新型コロナウイルスの影響で、日本を訪れる外国人観光客の数が大幅に減少しました。しかし最近では、少しずつ訪日外国人が戻りつつあります。ですが、訪問者が直面する問題として、言語の壁や文化の違いによるコミュニケーションの難しさが挙げられます。これに対し、地域の人々は外国人観光客とつながりたいと考えています。このような考えから、本実証実験が実施され、上越市を訪れる外国人が「自国にいるかのように楽しめる」体験を提供することを目指します。

「Let me KNOW!® Travel」の特徴

この新しいプラットフォームは、単なる言語翻訳アプリやSNSを超え、訪日外国人の「困りごと」と、それを解決したいと考える地元の人々をつなげる役割を果たします。交差点に立つ双方が、よりスムーズに交流できる環境を整えます。例えば、観光地で困っている外国人旅行者に、地元の人が自分の言語でサポートを提供することで、異文化理解を深める機会を創出します。

また、このプラットフォームは「親切」や「思いやり」を定量化・形式知化することを目指しており、個々のバックグラウンドに応じたサービス提供を行います。これは、利用者一人一人に合ったコミュニケーションを可能にするための工夫です。

パートナーシップの重要性

YUIは、このプラットフォームをパートナーとの協業に基づいて構築しています。共通のビジョンを持つパートナーが持つリソースやサービスを活用することで、柔軟で迅速なサービス展開を図ります。これにより、変化の激しい時代においても、常に新しい形の支援を提供できる体制が整えられるのです。

今後の展望

YUIは「Let me KNOW!® Travel」を通じて、訪日外国人旅行者に本当に日本の魅力を楽しんでもらうことを目指しています。さらなるサービスの拡充に向けて、地域の観光コンベンション協会とも連携を強化し、官民協働で地域課題の解決に努めます。また、2024年夏頃には、自宅にある品物の価値を簡単に定量化できるサービスを提供することも検討しています。