キンドリルがAWSのAI技術を用いた新サービスを始動!メインフレームのモダナイゼーションを加速
キンドリルがAWSを活用した新たなメインフレームモダナイゼーションサービスを発表
2025年6月10日、ニューヨークにて、キンドリル(Kyndryl)が、Amazon Web Services(以下、AWS)のエージェント型AI機能を活かしたメインフレームアプリケーションのモダナイゼーション支援サービスを発表しました。この新しいサービスは、企業がメインフレームからAWSクラウドプラットフォームへの移行を簡素化し、加速することを目的としています。
この取り組みは、キンドリルがAWSから「AWS Transform for Mainframe」ソリューションのエリートローンチパートナーとして認定されたことに基づいています。新サービスは自動化されたエージェント型AI機能を用いて、企業のアプリケーション開発ライフサイクルの効率を向上させることを重視しています。
キンドリルは、コンサルティングの専門知識を活かし、プラットフォームエンジニアリングのベストプラクティスを提供。これにより、メインフレームのアプリケーションをAWSに統合、迅速なプロビジョニングやデプロイを実現します。結果として、開発者は柔軟でカスタマイズ性の高いソフトウェアデリバリー体制を構築し、エクスペリエンスを向上させることができます。
さらに、今回発表された新サービスは、メインフレームアプリケーションのモダナイゼーションを促進し、移行を支援することを目的としています。多くの企業にとって、既存のソースコードやドキュメントを探し出し分析する作業は非常にタフで、エラーが生じやすいのが現状です。そこで、AWS Transformのエージェント型AI機能が複雑なコード用語を理解し、翻訳する役割を果たします。
この技術により、アプリケーションドキュメントの理解度が向上し、作業効率が高まることが期待されています。キンドリルは、実際にAWS Transformを適用した大規模プロジェクトでは、プロジェクトの期間が最大で約3分の1に短縮される可能性があると予測しています。
キンドリルのコア・エンタープライズおよびzCloudのグローバル・プラクティス・リーダーであるハッサン・ザマト(Hassan Zamat)は、このサービスによるメインフレームモダナイゼーションの加速を強調しました。「AWS Transformを活用することで、移行および変革プロジェクトの期間を大幅に縮小することができ、さまざまな業界のお客様がメインフレームの変革イニシアチブを効率化できると考えています」と述べています。
加えて、キンドリルのAIを活用したオープン統合プラットフォーム「Kyndryl Bridge」は、クラウドとメインフレームの自動化とイベント処理を結びつけ、企業が新たなモダナイゼーション対象のアプリケーションを特定できるようサポートします。このように、AWS Transformを用いたモダナイゼーションにより、より多くの価値を創出するだけでなく、情報提供や意思決定の迅速化にも寄与します。
キンドリルが実施した「2024年メインフレームモダナイゼーション状況調査レポート」によれば、回答者の86%がメインフレームモダナイゼーションをAIで推進しており、半数近くが生成AIの活用を計画しているとのことです。今回の新サービスにより、キンドリルはデジタルトランスフォーメーションを支援し、企業の将来のIT環境を整備する手助けをします。
このように、キンドリルとAWSの協業による新たなサービスは、企業のIT戦略を大きく変える可能性を秘めています。詳細はキンドリルの公式ウェブサイトで確認できます。
会社情報
- 会社名
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キンドリルジャパン株式会社
- 住所
- 東京都港区六本木6丁目10−1 六本木ヒルズ森タワー 43階
- 電話番号
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03-6737-0000