玄関前配達サービス「直達®」が特許取得
株式会社ファミリーネット・ジャパン(FNJ)が、2025年9月1日に「直達®」というマンション玄関前配達サービスに関して特許を取得した。このサービスは、居住者の安全性や利便性の向上を図るもので、マンション管理業務の効率化や災害時のレジリエンス強化にも貢献すると期待されている。
「直達®」サービスの概要
「直達®」は、特定の時間に認証されるキーを使用して、共用部のオートロックを解除し、提携する宅配業者等の事業者のみが入館できる仕組みだ。これにより、物理的な鍵を使うことなく、安全に居住者エリアに入れる。
このサービスの利点は多岐にわたる。管理会社が遠隔で時限認証キーを発行することで、清掃や点検などの急なメンテナンスが必要な場合にも、立会いが不要で業者が入館することができる。そのため、実質的に管理業務の省人化を図れる点が評価されている。
また、時限認証キーの照合は通信環境に影響されず、災害時やインターネットの障害が発生しても入退館が可能だ。これにより、マンション全体のレジリエンス強化にも寄与する。
特許取得の背景と課題
近年、マンション管理業界では人手不足や人件費の上昇が深刻化している。設備の故障やメンテナンス時には、管理者が立ち会う必要があり、迅速な対応が難しいケースが増えている。さらに、従来の物理鍵を貸与する方法では、鍵の紛失やセキュリティに関する不安が常に付きまとう。このような課題を解決するために「直達®」は開発された。セキュリティの強化と省人化を同時に実現できる点が大きな特徴といえる。
セキュリティの仕組み
「直達®」では、特定の認証キーの照合に日時を制限した独自のアルゴリズムを使用している。この特許技術により、通信環境に依存せず、高精度な認証と開錠が可能となる。
さらに、二次元バーコードを使用したワンタイムパスワード発行により、鍵の複製や改ざんが極めて困難になっている。この高いセキュリティレベルは、従来の暗証番号や共通キー方式では実現できないものであり、特に「オフライン認証 × 二次元バーコード」の組み合わせは独自性が高く、他の類似サービスでは模倣が難しい。
今後の展望
国土交通省も、物流事業者の負担軽減と再配達の削減を目指して、「置き配」に関する法改正を進めている。「直達®」は、この動向や社会のニーズに応え、自宅での安心・安全な配達環境を提供できると注目を集めている。
FNJは「直達®」を通じて、再配達削減による環境負荷の軽減、脱炭素社会の実現、管理業務のDX推進といった社会的課題にも対応し続ける。入居者や地域に貢献し、より豊かな生活を支えるための取り組みを進めていく。
この画期的なサービスの詳細については、公式ウェブサイトや関連リリースをぜひご覧いただきたい。
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