審査AIの実証実験
2025-09-19 13:13:04

福岡県須恵町とトヨクモの連携で審査AI実証実験を開始

福岡県須恵町とトヨクモの審査AI実証実験



トヨクモクラウドコネクト株式会社は、福岡県須恵町との共同プロジェクトとして、2025年8月からオンライン申請に関連する業務に焦点を当てた「審査AI」の実証実験を実施します。この実験では、AIを活用した新たな審査プロセスの構築が目指されており、住民へのサービス向上が期待されています。

審査AIの役割


審査AIは、AIが審査業務の前段階である資料や情報の不備を確認する「0次審査」を行います。このプロセスでは、申請内容の初期チェックと不備修正の依頼を自動で行い、迅速な対応を実現します。最終的な確認は人が行うため、AIは申請者を支援する「迅速なアシスタント」として機能します。

実証実験の概要


実証実験は、2025年8月22日から2026年3月31日を予定しており、具体的な業務内容には給付金のオンライン申請に関する審査プロセスが含まれています。AIによる不備確認や修正の自動化が実施され、業務効率が向上することが期待されるでしょう。
この取り組みは、職員の負担軽減にも寄与し、審査プロセスの全体的なリードタイムを短縮することを目指します。実証実験の結果は、従来の審査結果とAIの判断、出力を比較し、精度を検証する予定です。

個人情報の安全措置


実証実験の際には、須恵町と締結した覚書に従い、個人情報の取扱いについて強固なルールを設けています。データの目的外利用を禁止し、実験後には完全に削除します。さらに、処理は日本国内の閉域環境で行うため、個人情報の安全が確保されています。

経緯と背景


トヨクモは、給付金や補助金のオンライン申請システムのスピード向上が新たなテーマとして注目されています。実際の業務にAIを活用することで、住民や職員、オペレーターの時間を節約すると同時に、迅速で公正なサービスが提供されることを目指しています。須恵町は、この成果を基に今後の行政サービスの改善に役立てる考えです。

今後の展望


実証期間中は、審査AIのログや不備修正に関するやり取りを分析し、その結果を須恵町と共有します。また、最終的には報告書として公開される予定です。これは、今後の他自治体への展開の礎となり得る重要な情報となるでしょう。

エンドースメント


サイボウズ株式会社とトヨクモ株式会社の両社からも本プロジェクトに対する期待が寄せられており、オンライン申請の効率化に向けた実証実験が住民サービスの質向上に寄与することが見込まれています。特に、サイボウズの玉田一己氏はこの取り組みが職員の審査環境を整えるとともに、申請者に待たせることなくスムーズにサービスを提供する未来を示唆しています。

結論


福岡県須恵町とトヨクモクラウドコネクトの連携による審査AIの実証実験は、行政のデジタル化に向けた重要な一歩と捉えられています。今後の取り組みから多くの知見が得られることが期待されます。


画像1

会社情報

会社名
トヨクモクラウドコネクト株式会社
住所
東京都品川区上大崎3丁目1−1 JR東急目黒ビル 14階
電話番号
050-1732-8888

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。