ハコベル、トラック予約と配車システムを自動連携して業務効率化を実現

業務効率化を実現するハコベルの新システム連携

ハコベル株式会社が新たに発表した「トラック簿」と「ハコベル配車管理」の自動連携は、物流業界における業務効率化に大きく貢献するものとなります。この連携により、配車業務の手間が大幅に削減され、ドライバーや荷物の情報が一元化されるため、業務のスムーズな運営が期待されます。

自動連携の背景

2025年4月から施行される「物流効率化法」に基づき、すべての荷主や物流事業者は荷待ち時間や荷役作業の時間を厳密に管理する必要があります。この法律の施行に伴い、トラック予約システム「トラック簿」の導入が進んでおり、同時に「ハコベル配車管理」の重要性も増しています。これにより、車両の手配をデジタル化し、効率的な業務運営が求められています。

これまでは、システムを複数運用することで発生する二重作業や情報の不一致が問題視されていました。今回の自動連携によって、運行依頼情報が自動的にトラック簿に登録される仕組みができあがり、これらの問題を解消することが可能になりました。

自動連携の詳細とそのメリット

荷主企業が双方のシステムを利用する際、まず「ハコベル配車管理」で運送会社とドライバー情報、荷物情報、着車指定時間などのデータをやり取りします。そして、合意された内容に基づき「トラック簿」上でバース予約が行われる際、従来なら二重作業が必要でしたが、連携を通じてその手間が省かれます。

加えて、運行のキャンセルや情報変更も「ハコベル配車管理」上で行うだけで、自動的に「トラック簿」に更新が反映されます。これにより、情報の不一致がなくなり、業務の精度が向上します。

物流業界の未来とハコベルの目指す方向

物流現場では、より多くのSaaSシステムを導入し、業務のデジタル化が進んでいます。ハコベルは「トラック簿」と「ハコベル配車管理」を通じて、業務効率化を一層促進し、すべての物流事業者にとって利便性の高いシステムを提供していく方針です。また、他社との連携も模索し、多様なニーズに応える柔軟なサービス展開を行う予定です。

ハコベルの成長と今後の展開

ハコベル事業は、2015年にスタートし、2022年には分社化を経て成長を続けています。現在、山九や福山通運、日本郵政キャピタルなど有力企業からの資本参画を受けており、さらなる成長が期待されています。また、今後も新たなテクノロジーやサービスを展開し、物流業界のNEXTを創造することを目指しています。

したがって、ハコベルが提案する新しいシステム連携は、ただの業務効率化に留まらず、物流全体のデジタル変革と持続可能な成長に寄与するものといえるでしょう。この連携によって、物流業界全体の運用が改善され、企業の競争力向上につながっていくと期待されています。