XR時代の音楽を変える「Spatial Live」
最近、XR空間での音楽利用を大きく変える可能性を秘めた新しいシステム「Spatial Live」がβ版としてリリースされました。このシステムは、ユーザーが所有している音楽ファイルを簡単にXR空間で活用できることを目指しています。
「Spatial Live」の背景と誕生
この「Spatial Live」の開発は、楽器奏者でありレコーディングエンジニアの代表・片山氏の経験からスタートしました。バーチャル空間への関心が高まりを見せる中で、音楽の新たな可能性に期待を寄せた彼は、音楽×XRの融合を実現するためのシステムの構築を決意しました。
実際、XR空間の中で音楽を体験するためには、音源の管理に多くの手間がかかるのが現状です。視覚と聴覚を合わせた体験を提供するためには、音体験を没入感のあるものにすることが重要です。そうした背景が、「Spatial Live」の開発を進める原動力となりました。
システムの機能と仕組み
「Spatial Live」では、Google Driveに音楽ファイルをアップロードするだけで、XR空間でそれらの楽曲を流すことが可能です。この特徴によって、これまでのように音源の変更作業に時間を費やす必要がなくなり、音楽の運用が格段にフレキシブルとなるのです。
具体的なシステムの流れとしては、まず自分の音源をGoogle Driveに上げます。その後、GoogleスプレッドシートのApp Scriptを使って「Spatial Live」のコードを追加し、そのURLをUnity上の「MusicPlayer」スクリプトに入力することで、音源を再生する仕組みです。このように、リアルタイムで音源の追加も可能な音楽配信サービスとしての側面があります。
今後の展望
今後、Mirror inは「Spatial Live」をさらに進化させ、ユーザーにパーソナライズされた音楽体験を提供することを目指しています。特に、デジタル世界だからこそできる独自の音響体験の実現に力を注ぎ、最新技術を駆使した魅力的な音楽体験を提供していく予定です。
Mirror in株式会社の概要
Mirror inは2023年10月に設立され、XR開発事業者向けのソフトウェア開発を行っています。会社の本拠地は東京都港区の六本木センチュリオンタワー内に位置し、今後は「Spatial Live」のアップデートはもちろん、現実とデジタル世界が融合した新たな文化や経済を展開するシステムを提供していく計画です。代表の片山氏は、音楽と技術の融合を通じて、音楽を愛する全ての人々に新しい体験をもたらすことを信じています。 さらに詳しい情報は、
こちらのGitHubや
BOOTHで確認できます。