日本自然保護大賞2025の受賞者
2025年、日本における自然保護と生物多様性保全の重要性が改めて強調される中、「日本自然保護大賞2025」の受賞者が発表されました。この賞は、公益財団法人日本自然保護協会が主催し、11回目の開催を迎えました。全国から寄せられた72件の応募の中から、特に顕著な活動を行った5団体が選ばれました。
大賞の受賞者
大賞には、以下の3つの部門が設けられ、それぞれに受賞者が決定しました。
1.
保護実践部門 - 兵庫県三田市の「皿池湿原の守り人の活動」
こちらのプロジェクトは、皿池湿原を保護するため市民や企業からなるボランティア組織が行っている活動です。地域の宝として生物多様性の維持に貢献し、多様な人々が参加することで次世代へとつなげる取り組みが高く評価されました。
2.
教育普及部門 - 東芝ライテック株式会社今治事業所(愛媛県)
こちらの活動は、希少種の保護を通じて環境教育を広めることを目的としています。海岸植物の生態系を守るための取り組みが続けられており、その活動は地域における自然保護意識を高めるうえで大いに貢献しています。
3.
子ども・学生部門 - 愛知県立佐屋高等学校科学部
学生たちが主体となり、水田環境や生物多様性の保全活動を展開しています。希少種の保護や外来種の駆除に積極的に取り組む姿勢が評価され、地域の小学生と共に活動を行い、次世代への自然教育も実施しています。
特別賞・沼田眞賞
特別賞には矢野亮氏が選ばれました。彼は自然教育を長年にわたって推進し、様々な調査研究を通じて多くの知見を発表してきました。都市の生態系を学ぶ重要性を説き、自然保護の教育活動を通じて多くの人々に影響を与えてきたことが評価されました。
選考委員特別賞
また、NPO法人信州草原再生が選考委員特別賞を受賞。ここでは、地域住民が中心となってため池に生息する希少植物を保護する活動が進められており、地域に密着した取り組みが高く評価されています。
日本自然保護大賞の意義
この賞は、地域コミュニティ、企業、学生、NGOなど、様々な立場の人々が協力して自然保護活動に取り組む姿勢を奨励するものであり、持続可能な社会を目指すうえで重要な役割を果たしています。日本自然保護協会は、今後もこうした素晴らしい活動が広まることを期待し、自然保護の推進を続けていくでしょう。
「日本自然保護大賞2025」の受賞者たちの取り組みを通じて、今後の日本における自然保護の未来がさらに明るくなることを願っています。私たちもそれぞれの立場で、自然と共生するための行動を心がけていきましょう。