備蓄米の消費者意識
2025-06-11 08:16:29

備蓄米に対する意識調査から見える消費者のリアルな声

備蓄米に対する意識調査から見える消費者のリアルな声



ノウンズ株式会社が実施した「備蓄米に関する意識調査」によると、全国の一般生活者の98.7%が備蓄米の存在を認知していることが明らかになった。しかしながら、実際に備蓄米を購入・消費した割合はわずか30.2%に過ぎない。この調査は、備蓄米が防災や物価対策として注目されている中で、消費者の意識と行動の実態を探る重要なものとなった。

認知度は高いが、消費に至らない現実



「備蓄米(古米・古古米など政府による保管・放出米)の存在を知っていますか?」という質問に対して、知っていると回答した人が驚異の98.7%を記録した。この数字は備蓄米への非常に高い認知度を示す一方、実際に購入した経験があると答えたのは300名弱の30.2%という結果が出た。この認知と消費の乖離は、消費者の購買行動における課題を浮き彫りにしている。

味に対する不満が影響



また、直近6ヶ月間に備蓄米を購入した人の感想を聞いたところ、62%が「味や食感が劣る」と感じていることが分かり、品質改善が強く求められています。逆に新米と変わらない、あるいは良いと感じる人は1%しかいない。この結果は、備蓄米の品質に対する消費者の信頼がまだまだ低いことを示しており、効果的な情報発信や流通管理が求められます。

消費者からの要望



さらに、政府による備蓄米の販売方法については、「価格設定の透明性」や「品質の確保」を求める声が多数寄せられています。消費者は価格だけでなく、その品質にも大きな関心を寄せており、信頼性の確保が成長には不可欠です。また、店頭価格が「5kgあたり2,000円」を目指すという政府の方針に対し、適正価格という反応もあれば、もっと安くすべきという意見もあり、消費者の意見は分かれています。

家計に与える影響



米の価格上昇については、493名が「大きく影響を受ける」と回答し、335名が「少し影響を受ける」としている。この結果は、8割以上の家計に何らかの影響があることを示しており、物価高が原因で米以外に主食をシフトする傾向も見られます。特に麺類やパンといった代替品に切り替えるケースが増えていることが調査から明らかになりました。

備蓄米流通の未来



今回の調査結果は、備蓄米が社会的に受け入れられるために、品質の向上、情報発信、価格の透明性、社会的配慮を統合的に考える必要があることを示唆しています。特に、高い認知度を実際の消費行動につなげるためには、流通システムの最適化や、消費者からのフィードバックを反映させた商品開発が求められるでしょう。ノウンズ株式会社は、今後もこのような消費者行動を見据え、さらなる調査と分析を続けることが重要です。

調査概要


  • - 調査名: 備蓄米流通に関する実態調査
  • - 調査期間: 2025年6月9日
  • - 実施主体: ノウンズ株式会社
  • - 調査対象: 全国の一般生活者
  • - 調査対象者数: 1,004名
  • - 調査方法: Known Appを通じたインターネット調査


参照元: ノウンズ株式会社「備蓄米流通に関する実態調査レポート」


会社情報


ノウンズ株式会社は、消費者意識データを分析するポイ活型モバイルアンケートアプリ「Knowns App」を運営し、企業向けにサブスクリプション型のリサーチサービスを提供しています。消費者の声とニーズを正確に捉え、マーケティングの意思決定を支援することを目的としています。


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会社情報

会社名
ノウンズ株式会社
住所
東京都新宿区新宿4丁目3番15号レイフラット新宿B棟3階
電話番号

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