動物福祉向上のためのクラウドファンディング
2024-11-15 15:07:48

前橋市と犬猫生活福祉財団、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングで動物福祉向上を目指す

前橋市と犬猫生活福祉財団、ふるさと納税で動物福祉向上を目指す大規模クラウドファンディング開始



一般財団法人犬猫生活福祉財団と群馬県前橋市は、犬猫の殺処分ゼロ、収容ゼロ、不適切飼育環境ゼロという3つの目標達成に向け、ふるさと納税を活用した大規模なクラウドファンディングを11月15日より開始しました。

このプロジェクトは、動物福祉の向上に寄付を通じて参加できる画期的な試みです。期間は2025年2月12日まで、目標金額は3,000万円に設定されています。寄付者は、税控除を受けながら動物たちの未来を支援できるというメリットがあります。

プロジェクトの目的と資金の使途



今回のクラウドファンディングで集められた資金は、主に以下の2点に充当されます。

1. 前橋市動物愛護管理センター(仮称)の設立費用と保護動物の医療費:目標金額の4割にあたる1,200万円が、新しい動物愛護管理センターの設立準備費用や、ワクチン接種、治療などの保護動物の医療費に充てられます。
2. 犬猫生活福祉財団の活動費用:残りの6割である1,800万円は、シェルター運営、犬猫の食事や医療費、ボランティア支援、避妊去勢手術、譲渡会開催などの財団の活動費用として活用されます。

これらの活動を通して、前橋市で動物福祉向上のための持続可能なモデルケースを構築し、全国への展開を目指しています。

これまでの取り組みと実績



犬猫生活福祉財団は、すでに前橋市で以下の3つの取り組みを実施しており、一定の成果を上げています。

1. 不妊去勢専門病院「犬猫タウン前橋病院」の運営:野良猫の不妊去勢手術を専門的に行うことで、猫の増加を抑え、収容数の削減に貢献しています。2022年3月から2024年10月までに1,499頭の手術実績があり、2,000頭以上の達成を目指しています。
2. 2つのシェルターの運営:「犬猫タウン前橋」と「犬猫タウン吉岡 にゃんこシェルター」の2つのシェルターを運営し、保護された犬猫の長期飼育と譲渡支援を行っています。2022年1月から2024年10月までに、猫256頭、犬15頭を保護し、猫183頭、犬11頭を譲渡しました。
3. 地域連携によるTNR活動:地域住民との連携を強化し、野良猫のTNR活動(Trap-Neuter-Return)を積極的に実施することで、野良猫の増加を防いでいます。

動物殺処分問題の現状と課題



環境省の発表によると、2022年4月1日~2023年3月31日の犬猫の殺処分数は合計11,906頭に上ります。年間を通して減少傾向にあるものの、依然として多くの犬猫が殺処分されています。

殺処分ゼロを実現するためには、保護施設への収容数を減らすことが重要です。しかし、収容数の減少は容易ではなく、殺処分を回避するためのセーフティネットの構築が不可欠です。特に地方部では、野良犬猫の繁殖問題や保護施設の不足、高齢犬猫や障害を持つ犬猫の譲渡困難さが課題として残されています。

犬猫生活福祉財団の活動と未来



犬猫生活福祉財団は、これらの課題解決に向け、殺処分ゼロ、収容ゼロ、不適切飼育環境ゼロという「3つのゼロ」を目指し、前橋市でのモデルケース構築とその全国展開を計画しています。今回のクラウドファンディングは、その計画を着実に進めるための重要な一歩となります。

この取り組みは、行政と民間の連携、そして地域住民の協力を得ながら進められており、動物福祉の未来にとって大きな意味を持つと言えるでしょう。


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会社情報

会社名
一般財団法人犬猫生活福祉財団
住所
東京都新宿区市谷船河原町9-1NBCアネックス市谷ビル6F
電話番号
050-7973-1696

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