iPS細胞卵子作製で不妊治療の未来を変える！DioseveがシリーズAで10億円調達

iPS細胞で卵子を作り、不妊治療の未来を変える！DioseveがシリーズAで10億円調達

株式会社Dioseveは、iPS細胞由来の卵子を用いた生殖補助医療の開発を目指すスタートアップです。同社は、Spiral Capital、Archetype VenturesなどのVC・CVCからの資金調達により、シリーズAラウンドで総額10億円を調達しました。今回の資金調達により、同社はパイプラインの研究開発、グローバル展開に向けた人員拡充を進め、不妊治療の新たな選択肢を提供することを目指しています。

Dioseveの技術は、iPS細胞から短期間かつ安価に卵子を作製できる画期的なものです。共同創業者の浜崎伸彦氏が開発した「DIOLs」という技術により、従来の卵子作製に必要な高額な成長因子や高度な手技が不要になります。この技術は、国際学術雑誌Natureに掲載され、その革新性が認められています。

年齢や体質に左右されない、誰もが望むタイミングで子供を持つ選択肢を

現在の生殖補助医療は、体外受精などの技術が主流ですが、成功率は低く、卵子起因の不妊には有効な治療方法がないケースも多く存在します。そのため、多くの夫婦が「妊娠適齢期」や「キャリアか子供か」といったジレンマを抱え、子供を持つことを諦めざるを得ない状況です。

Dioseveの技術は、こうした問題の解決に貢献する可能性を秘めています。iPS細胞から卵子を作製することで、年齢や体質に左右されることなく、誰もが望むタイミングで子供を持つ選択肢を手に入れることができるようになります。

世界中のカップルを幸せに！

リード投資家のSpiral Capitalの植木修造氏は、「Dioseveの技術は、不妊治療の需要が高まる中で、世界中の患者に新たな治療方法を提供する可能性を秘めています。今回の資金調達を通じて、社会実装を加速させ、全ての生命に新しい選択肢を提供することを期待しています。」とコメントしています。

Archetype Venturesのパートナーである向川恭平氏とマネージングパートナーの福井俊平氏は、「Dioseveは、年齢やタイミングを気にすることなく、カップルが子供を欲しい時に負担少なく授かれる選択肢を与えてくれる可能性があります。同時に、少子高齢化が進む社会において、出生率の増加と職場での多様性を両立する大きな一歩となるかもしれません。」と期待を寄せています。