コロナとスポーツの影響
2020-06-17 13:22:21
新型コロナウイルスがスポーツに与えた影響と未来への提案について
新型コロナウイルスがスポーツに与えた影響と未来への提案
新型コロナウイルスの流行は、私たちの日常生活に大きな影響を及ぼし、特に運動やスポーツの実施に制限をもたらしました。2020年2月から5月にかけての調査によれば、多くのスポーツ活動が中止され、その影響が顕著に表れています。具体的なデータを見てみましょう。
実施できなくなったスポーツ
調査結果によると、新型コロナウイルスの影響で最も実施できなくなった種目は以下の通りです:
1. 水泳(77.8%)
2. 野球(71.9%)
3. 硬式テニス(70.4%)
4. エアロビックダンス(69.7%)
5. ボウリング(67.9%)
これらの結果は、公共施設や民間スポーツ施設の休業が主な原因であると考えられます。また、56.0%の人々が何らかのスポーツ種目が実施できなくなったと回答しています。
運動時の注意事項
今後、運動やスポーツを行う際にどのようなことに気を付けるべきかの調査も行われました。最も多かった回答は「三つの密」に関するもので、具体的には、密閉、密集、密接を避けることが重要とされています(24.0%)。また、自宅で行える筋力トレーニングやヨーガを重視する傾向も明らかになり、特に自宅周辺でできる運動のニーズが高まります。
スポーツ観戦の再開
スポーツ観戦に関しても調査が行われました。イベント主催者への期待事項としては、以下が挙げられています:
1. アルコール消毒設備の設置
2. 人と人との間隔を確保するための入場者数の制限
3. 来場者へのマスク着用の呼びかけ
これらの対策は、観戦再開を望む声の中で重要視されていますが、一方で観戦を控える意向を示す人も見受けられ、特に若い世代がその傾向にあるようです。
社会における変化と今後の展望
調査を通じて、私たちの運動環境やスポーツの在り方が大きく変わったことは明確です。運動施設の休業により自宅での運動が増え、三つの密を避けながら健康を保つための方法が模索されています。今後は、運営側と利用者の双方が感染防止を意識した上での活動が求められます。
また、新たな観戦スタイルの構築が急務となっており、これを踏まえた取り組みが重要です。調査は今後も続けられ、コロナ禍における運動とスポーツについての実態を解明していくことが求められています。
まとめ
新型コロナウイルスの影響を受けたスポーツ界。しかし、これを機に私たちは新しい運動の形を見つけるチャンスでもあります。施設の再開に向けた環境づくりと個々の健康維持の方法を模索し、これからの運動習慣に活かしていくことが大切です。
【笹川スポーツ財団スポーツ政策研究所政策オフィサー鈴木貴大】
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