大島幸代の快挙
2025-06-10 10:33:41

大島幸代専任講師が美術研究分野の権威を獲得!

美術研究の新たな軌跡を描く大島幸代専任講師



大正大学の文学部歴史学科に所属する大島幸代専任講師が、2023年5月15日に行われた授賞式で「第32回鹿島美術財団 優秀賞」を受賞しました。この賞は、美術研究の分野において特に優れた論文に贈られるものであり、彼女の研究が認められたことを意味します。

受賞対象となった論文は、彼女が研究代表者として手掛けた『陸信忠再考—新出の「阿弥陀三尊像」を手がかりに—』という作品で、南宋時代の仏画師陸信忠について詳細に考察しています。大島講師は、作品の制作過程や技術に焦点を当て、実際の制作現場の様子を解明しようとしました。この論文は、美術作品の微細な情報をもとに、制作に関わった職業画家たちが築いた工房のシステムを明らかにすることに成功しました。

美術研究界における価値


「鹿島美術財団 財団賞・優秀賞」は、1994年から美術研究の振興を目的として設立された歴史ある賞であり、毎年特に優れた研究者に授与されています。このような受賞は、日本国内に限らず美術研究者たちの間で非常に関心を引くイベントとなっています。

大島幸代講師は、受賞を喜ぶコメントを述べています。彼女は、自身の研究が美術作品の具体的な制作工程とそれに伴う情報を浮かび上がらせるものであることが評価されたと感じており、美術史研究における「モノ」を実際に観察することの重要性を強調しました。彼女は、博物館や寺社に足を運び、多様な情報を収集し、それを整理して新たな発見に導くプロセスを通じて、真の美術研究の面白さを体験しています。

大島講師の学問的背景


大島幸代講師は愛知県出身で、高校卒業後早稲田大学に進み、同大学院で修士号を取得。その後、いくつかの美術館での学芸員としての経験を経て、2023年4月から大正大学に勤務しています。彼女の専門は「東アジアの仏教美術史」であり、特に関心を寄せているのは日本と中国の石窟美術や仏教絵画です。2025年2月には早稲田大学で博士号を取得する予定です。

文化財・考古学コースの魅力


大正大学の文学部歴史学科には文化財・考古学コースがあり、実際の文化財を見ることを重視した授業が行われています。このコースでは、学芸員や考古調査士を目指す学生たちが、実際の文化財を手に取りながら、その保存や修復方法について学んでいます。実習授業や博物館での実務経験を通じて、学生たちは歴史を見る目を養う貴重な機会を得ています。

大正大学は1926年に設立され、仏教の教えに基づいた教育理念を持った大学です。「智慧と慈悲の実践」という理念のもと、学生たちには自己を研鑽し、他者の幸福を考える姿勢が求められています。これは、大学教育を通じて学生が人間として成長し続けることを願った結果とも言えます。教育は知識だけでなく、行動にまで影響を与えるものであることが、教育の根底に流れています。

大島幸代講師の受賞は、同大学の美術研究者としての職能と、学生にとっての強い目標となることでしょう。彼女の今後の活躍がさらに楽しみです。


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会社情報

会社名
学校法人 大正大学
住所
東京都豊島区西巣鴨3-20-1
電話番号
03-3918-7311

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