関西HR EXPOで革新的な障害者雇用支援サービスが紹介される
2024年11月20日から22日にかけて、インテックス大阪で開催された「第9回 関西HR EXPO」で、株式会社スタートラインが新たな障害者雇用支援サービス「BYSN(バイセン)」を発表し、大きな注目を集めました。
近年、法定雇用率の引き上げや求職者のニーズの変化、そしてDX化による業務形態の変容など、企業を取り巻く状況は大きく変化しています。そのため、障害者雇用は「数」だけでなく「質」も問われる時代へと突入しました。
しかし、企業側にとって、業務効率化やAIの活用といった変化の中で、障害者雇用の機会創出と、やりがいのあるキャリア形成を両立させることは容易ではありません。
株式会社スタートラインは、そうした課題を解決するため、コーヒー豆の焙煎を軸とした画期的なサービス「BYSN」を開発しました。
BYSN:コーヒーと障害者雇用の融合
BYSNは、ロースタリー(コーヒー豆焙煎所)型の障害者雇用支援サービスです。企業に雇用された障害者の方々が、プロ仕様の焙煎機を使って高品質なコーヒー豆を焙煎します。
焙煎されたコーヒー豆は、企業オリジナルブレンドコーヒーとして開発され、社員への提供やノベルティとして活用されます。
単なるコーヒー焙煎にとどまらず、BYSNはカフェのような設備も備え、地域連携イベントや模擬業務を通じて、障害者の方々のトレーニングやスキルアップを支援します。ブレンダーやバリスタといった専門性の高い職種への挑戦も可能で、キャリア形成をサポートする体制を整えています。
株式会社スタートラインの取り組み
株式会社スタートラインは、「自分をおもいやり、人をおもいやり、その先をおもいやる。」という企業理念のもと、2009年の創業以来、障害者雇用の支援に尽力しています。
ABA(応用行動分析)と第三世代の認知行動療法に基づいた専門的な支援を提供し、「採用」と「定着」の両面からサポートすることで、障害者の方々が安心して働くことができる環境づくりを目指しています。
「INCLU」というサテライトオフィスや屋内農園型支援サービス「IBUKI」、そして今回のBYSNと、多様なサービスを提供することで、障害者雇用における課題解決に積極的に取り組んでいます。
関西HR EXPOでの反響
関西HR EXPOの会場では、BYSNのブースには多くの企業関係者らが訪れ、その斬新な発想と、社会貢献性への高い関心を示しました。
コーヒーという親しみやすい商品を介して障害者雇用を推進するBYSNは、企業の社会的責任を果たしつつ、新たなビジネスモデルを創造する可能性を示唆しています。
多くの企業が、障害者雇用の課題に直面する中、BYSNのような革新的なサービスは、企業と社会全体にとって大きな一歩となるでしょう。
今後の展開
株式会社スタートラインは、BYSNの更なる展開と、障害者雇用支援サービスの拡充を通して、「誰もが自分らしく生きる社会」の実現に貢献していくとしています。今後も、同社の動向に注目が集まります。