新たな森づくりプロジェクト「戻り苗」とは
森林保全の重要性が叫ばれる現代、株式会社ソマノベースは、オフィス環境で育てられた苗木を東京に植林する新しい取り組み「戻り苗」をスタートさせました。これは、土砂災害による人的被害を減少させるための道筋づくりでもあり、ある意味では人々が自ら持続可能な環境保全に貢献できる手段の一つでもあります。
「戻り苗」の概念
「戻り苗」は、単に苗木を育てるだけではなく、育てた苗木が最終的に山林に戻るという考え方から名付けられました。人々が「やらなければならないこと」ではなく、「やりたいこと」として森づくりを考えるきっかけを提供することで、持続可能な自然との関係を育てる狙いがあります。
東京への植林開始の背景
これまで和歌山県を中心に活動していたソマノベースですが、多くの方から「都内でも苗木を育てて植林したい」との声が寄せられました。これを受け、東京チェンソーズとの協力により、東京都内での植林プロジェクトが始動します。東京都多摩地区にてカシ類の苗木を植林予定です。
植林プロセスと参加方法
参加者は、1〜2年ほどの期間中に室内で苗木を育て、育った苗木を指定された地域に植えに行くことになります。このプロセスを通じて、参加者は自らの手で森を育てる体験をします。現在はオンラインストアでの販売は行っていないため、興味がある方は直接問い合わせすることが推奨されています。
東京チェンソーズとの連携
東京チェンソーズは、檜原村で地域資源を活用し、環境保全に対する意識を高める事業を展開しています。森林の魅力を再発見し、新たなニーズを生み出すことで、地域の自然資源を有効に活用しています。
ソマノベースの理念
ソマノベースは、「人と人」「人と自然」「事業と自然」との関係をデザインすることを目的としており、持続可能な場所づくりに寄与しています。今後も企業や地域と連携しながら、土砂災害の人命損失を防ぐための活動を推進していく方針です。
会社概要
- - 会社名: 株式会社ソマノベース
- - 設立: 2021年5月25日
- - 所在地: 和歌山県田辺市新屋敷町80-6 東海ビル2階
- - 代表取締役社長: 奥川季花
- - コーポレートサイト: ソマノベース公式サイト
「戻り苗」を通じて、新たな森林保全の輪が広がっていくことを期待しています。東京でも、地域のコミュニティが一丸となって持続可能な環境を守る努力を続けていきます。