AIエージェント導入で進化する人事業務の新しい形
グロースエクスパートナーズ株式会社(以下、GxP)では、人事部門に最新のAIエージェント「IBM watsonx Orchestrate」を導入し、業務効率化と従業員のエンゲージメント向上を図りました。東京の新宿に本社を構えるこの企業は、事業の成長に伴って増大する人事業務の負担に対する新しい解決策として、AIを活用した「スマート人事」を導入しました。この取り組みを支えたのは、日本IBMと株式会社イグアスのパートナーシップです。
1. 背景と目標
近年、GxPでは社員数が増加し、これに伴い人事部門の業務負荷が高まっています。戦略的な人事活動に十分な時間を確保することが急務とされ、2025年度までには「人と組織を進化させるスマート人事」を実現することを目指しました。このビジョンの中で、AIエージェントによる業務の自動化を柱に据えた人事改革が進められています。
2. AIエージェント導入の決め手
GxPがIBMのAIエージェント「watsonx Orchestrate」を選んだ理由は多岐に渡ります。まず、エンタープライズ環境においてもセキュリティやガバナンスを保ちながら安心して利用できる点が挙げられます。また、既存の業務プロセスとの親和性が非常に高く、導入による業務フローの変更を最小限に抑えられるという利点があります。さらには、日本IBMのエンジニアチームとの事前協議を通じてスムーズな導入が可能でした。
3. 導入前後の変化
導入前は、社員の問い合わせや申請に人事担当者が個別に対応しており、その対応は勤務時間内のみでした。これに対して、AIエージェント導入後は、社員が24時間いつでも申請や相談を行える仕組みが整いました。AIがシステムとの処理を自動で行うことで、対応時間が柔軟になり、人事担当者は戦略的人事への注力が可能になりました。
4. 導入による効果
AIエージェントの導入によって、各種申請作業にかかる時間を約83%削減できました。また、システムとの連携により、入力ミスをゼロにし、社員からの問い合わせに自動で対応できる24時間体制を確立しました。これにより、社員は外出先でも手軽に利用できる環境が整い、多言語対応も行われます。
5. 現場での課題と取り組み
導入初期にはいくつかの業務面での課題が発生しましたが、効果的な再設計や周知活動を通じて、現場への負担軽減がなされました。例えば、新しいツールの導入が煩雑になることへの懸念を払拭するため、普段使っているSlackから直接利用できるように工夫されました。
6. 今後の展開
GxPは、AIエージェントの導入をさらに進め、2025年には申請業務自動化エージェントを運用開始し、後続のエージェントも展開していく予定です。人事領域だけでなく、経理や総務といったバックオフィス全体への展開も視野に入れています。
7. 市場展開と今後の計画
「スマート人事」モデルの外販も視野に入れており、2025年11月21日にはウェビナーを開催し、他社への導入支援メニューを発表する予定です。多くの企業が同様のAI活用による業務改善を期待できるでしょう。
8. パートナーのコメント
日本IBMの村澤氏やイグアスの伊藤氏からは、この取り組みの成功に期待する声が寄せられています。GxPの経験とIBMの技術を掛け合わせることで、より多くの企業の業務改革を推進することが期待されています。
まとめ
AIエージェントの導入は、もはや企業の人事業務の革新には欠かせない要素です。グロースエクスパートナーズの事例から、AIを駆使した新しい業務の形がどのように進化していくのか、今後の展開に大いに注目です。