代々木アニメーション学院とFelixFilmが業務提携、3DCGアニメーターを育成へ

アニメーション界に新たな一歩

2023年4月、代々木アニメーション学院と株式会社FelixFilm（フェリックスフィルム）が業務提携を締結しました。この提携は、アニメ制作の最新技術である3DCGアニメーションの専門教育を強化し、即戦力となる人材を育成することを目的としています。今後、両社は連携を深め、よりクオリティの高い教育を提供していく予定です。

業務提携の背景

代々木アニメーション学院は、1978年の設立以来、アニメとエンタメ業界において多くの人材を輩出してきました。近年では、クリエイティブ領域の需要が多様化し、特に3DCG技術に対する需要が高まっています。このため、代々木アニメーション学院は2023年に「アニメ3DCG科」を新たに設置し、3DCGアニメーターを育てる体制を強化しました。

一方、FelixFilmは「MFゴースト」や「阿波連さんははかれない」といったヒット作を手がける制作会社で、3DCGと2Dアニメーションの融合に注力しています。彼らは8年間の活動を通じて、多くの作品でその技術を磨いてきました。この2社の出会いは、両者の知見を共有し、次世代のアニメーター育成における新たな未来を切り開くものです。

提携による教育プログラムの強化

この業務提携を通じて提供される教育プログラムには、FelixFilmによるカリキュラム監修や特別講義の実施が含まれています。また、FelixFilmの技術者が講師として派遣され、現場で使用される教材素材を使うことによって、より実践的で即戦力となる教育が実現します。これにより、学生たちは実際の制作現場に即したリアルな知識とスキルを習得できるようになります。

FelixFilmのコメント

FelixFilmは、「作品に関わるすべての人たちをハッピーにする」を理念に掲げ、ハイブリッドなアニメ作品制作に力を入れてきました。FelixFilmの社長、中智仁氏は、「アニメーションにおける3DCGの可能性を広げ、今後も多くの若いクリエイターにその魅力を伝えていきたい」とのコメントを寄せています。彼は、提携によってより多くの才能が育成されることを期待しています。