福岡のFFGが100億円規模の新ファンドを設立しスタートアップ支援を加速

FFGベンチャー4号投資事業有限組合の設立について

株式会社ふくおかフィナンシャルグループ（以下「FFG」）は、傘下の株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ（以下「FVP」）による新たなファンド「FFGベンチャー4号投資事業有限責任組合」の設立を発表しました。この新ファンドの設立は、スタートアップ支援を一層強化し、地域の新産業創出に向けた取り組みの一環として位置づけられています。

4号ファンドの背景と発足

FVPは2016年の立ち上げ以降、これまでに約400億円のファンドを運営し、100社超のスタートアップに加え、40以上のその他のファンドへの投資実績があります。この積み重ねを背景に、FFGは10年長期戦略の一環として「投資銀行ビジネスの強化」に注力しており、スタートアップ支援の重要性を認識しています。このため、FVPは過去最大規模となる100億円の4号ファンドを設立し、さらなる投資活動の展開を図ることとなりました。これにより、FVPが運営するベンチャーファンドの総額は約500億円に達します。

投資方針

新しい4号ファンドでは、以下のような投資方針が掲げられています。

- アーリーステージへの集中的投資:

特にプレシリーズAにフォーカスし、新たな成長可能性を持つ企業への投資を行います。

- 既存投資先への追加投資:

さらなる成長が期待できる企業に対しては、積極的な追加投資を行います。

- 地域特化型の支援:

投資地域や分野に制限は設けませんが、特に九州を拠点とするスタートアップや大学発のディープテックスタートアップへの投資を強化します。

ファンドの詳細

基本情報

- 名称: FFGベンチャー4号投資事業有限責任組合
- 設立時期: 2025年5月
- 運用期間: 12年（最大3年の延長可能）
- 総額: 100億円
- 運営会社: 株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ
- 有限責任組合: 株式会社福岡銀行

FVPの概要

FVPはFFGの100%子会社で、スタートアップとの連携を深め、「スタートアップとともに未来を創る」をモットーにしています。種々の業種やエリアを問わず、創業段階から成長段階までの企業への幅広い投資を行っています。また、アクセラレーションプログラムや地域企業とのネットワーキングイベントなどを通じて、スタートアップの成長を後押ししています。

会社情報

- FFGベンチャービジネスパートナーズ

- 代表者: 吉田泰彦
- 所在地: 福岡県福岡市中央区天神二丁目13番1号
- 設立: 2016年4月
- URL: FFGベンチャー

- ふくおかフィナンシャルグループ

- 代表者: 五島久
- 所在地: 福岡県福岡市中央区大手門一丁目8番3号
- 設立: 2007年4月
- URL: ふくおかFG

新たなファンドの設立により、FFGはスタートアップ支援をさらに強化し、地域経済の発展に寄与することを目指しています。この動きが、九州のみならず日本の新産業創出において重要な一手となることが期待されています。