株式会社フェイガーが新たな資金調達を成功させました
持続可能な農業を目指し、環境価値市場の創出を手がける株式会社フェイガーは、シリーズAラウンドのファーストクローズとして11.7億円の資金調達を発表しました。この資金は、農業の持続可能性を高める取り組みに使用される予定です。
調達の背景と会社の成長
フェイガーは2023年にシードラウンドで7,200万円を調達し、その後の取り組みの一環として、約2,000ヘクタールにおいて5,000トンのCO2クレジットを生成しました。さらに、2023年12月にはプレシリーズAラウンドで3.4億円を調達しました。これらの活動を基に、2024年には25,500ヘクタール、約136,000トンのCO2クレジットを生成する計画が進行中です。
2024年7月にはベトナムに現地法人を立ち上げ、東南アジアでの事業拡大を狙っています。これにより、国内外での持続可能な農業の推進と環境価値市場の形成が加速する見込みです。
フェイガーのビジネスモデル
フェイガーは、農業分野での温室効果ガス削減のポテンシャルに注目し、水田の中干し期間を延長することで、メタンの排出を抑制しています。この手法により、農家と連携しながら脱炭素農業を進め、その成果をクレジット化して農家に還元しています。さらに、企業に対しては「顔が見えるクレジット」を提供し、購入することによって生産者や地域社会に貢献する意義を伝えています。
また、CEOの石崎貴紘氏は、投資家からの支援に感謝しながら、今後の成長に向けた意欲を示しています。特に、前回の出資からの成長を実感し、さらなる資金調達が期待されるとしています。例えば、環境エネルギー投資は、前回の支援に続き更なる投資を行い、フェイガーの成長をバックアップしています。
投資家の期待と今後の展望
投資家たちも、フェイガーの成長に期待を寄せており、特に東南アジアでの展開が注目されています。農業由来のカーボンクレジット市場での位置を確立し、競争力を強化することで、グローバルなスケールでの事業展開に貢献することを目指しています。
同社では現在、国内外のチームの拡大を進めており、新たな人材の採用も行っています。農業や環境に情熱を持つ方々に対して、成長の機会を提供する環境を整えています。
会社概要
株式会社フェイガーは2022年に設立され、東京都港区に本社を置いています。今後も持続可能な農業と環境価値の市場形成に貢献し続けることでしょう。