スペースデータ、KDDIの宇宙プログラムに参加
株式会社スペースデータ(以下、スペースデータ)は、KDDI株式会社(以下、KDDI)が主催する宇宙事業の共創プログラム「MUGENLABO UNIVERSE」に第一弾の支援プロジェクトとして採択されたことを発表しました。
このプログラムにおいて、スペースデータは、自然現象を高精度に再現する物理シミュレーション技術を持つ株式会社ギャラクシーズ(以下、ギャラクシーズ)と協力し、宇宙空間における物理現象をシミュレートする環境の共同開発を行います。これにより、宇宙開発への参入障壁を低くすることを目指し、あらゆる産業からの宇宙事業への参入を促進することが狙いです。
「MUGENLABO UNIVERSE」は、東京都の「グローバルイノベーションに挑戦するクラスター創成事業」TIB CATAPULTに選ばれており、東京都からはネットワークや資金面での支援が提供されています。このように、スタートアップの新しい商材の開発と事業成長を後押ししています。
バーチャル国際宇宙ステーションの開発
スペースデータはデジタル技術を活用し、宇宙をより身近な存在にする未来を描いています。その一環として、国際宇宙ステーション(ISS)の環境をデジタル上に再現した「バーチャル国際宇宙ステーション」を開発しています。こちらは2024年11月7日から、世界最大のPCゲームプラットフォーム「Steam®」で世界中に無償配布される予定です。
このバーチャル空間に、ギャラクシーズが持つ物理シミュレーション技術を組み込むことで、単なるエンターテインメントや教育利用にとどまらず、宇宙機の開発や実験などへの応用が期待されています。この連携により、宇宙に関連する高精度なデジタル環境の提供が実現する見込みです。
宇宙事業の共創プログラム
MUGENLABO UNIVERSEは、スタートアップと大企業が共に宇宙事業に挑み、多様な産業の課題解決を目指すプログラムです。参加企業には宇宙技術に関するメンタリングやネットワーキングの機会が提供され、企業が宇宙を利用した新たな事業創出に取り組みやすい支援環境が整っています。
2024年9月には東京都の「TIB CATAPULT」に採択され、経済的な支援や他企業との連携支援がさらに強化されます。これにより、新しいスタートアップがグローバルに成長することを目指しています。
スペースデータの目指す未来
スペースデータは「宇宙」と「デジタル」の融合を図るスタートアップであり、人工衛星や宇宙ステーション、月面探査技術とAI・3DCG・デジタルツインの技術を融合させる研究に取り組んでいます。「新しい宇宙を作る」というビジョンを掲げ、革新的な技術の開発と実用化を進めています。
今後も、スペースデータは新しい技術の導入を通じて、多くの人々が宇宙開発に参画できる未来を築いていくことでしょう。私たちの身の回りに変革をもたらす新しいビジネスがどのように生まれていくのか、大いに期待されます。