アクプランタの挑戦
2020-02-20 10:01:56

アクプランタ、世界の農業課題に挑む新技術の資金調達

アクプランタの挑戦:新技術で農業を変える



日本では近年、気候変動による異常気象が農業生産に大きな影響を及ぼしています。これに対応するため、理化学研究所出身のベンチャー企業、アクプランタ株式会社が新たな資金調達を行うことが話題となっています。

企業概要と製品の展開



アクプランタは2018年に設立され、「科学の力で緑を守る」を理念に掲げており、その成果の一つが「Skeepon(スキーポン)シリーズ」です。このシリーズは、植物の乾燥や高温耐性を高めるためのバイオスティミュラント資材です。現在は農業向け製品「SkeeponAgri」と芝生向け製品「SkeeponTurf」の2種類が販売されています。特にSkeeponAgriは、厳しい気象条件下でも農作物の収量や品質を維持する役割を果たすため、農家の強い味方となっています。

SkeeponTurfはゴルフ場で使用され、高温による芝生の劣化を防ぐことができるため、環境保護やスポーツ施設の維持に貢献しています。これらの製品は、環境に優しく人にも安心して使える点が特徴です。

社会背景と事業進展



近年の気候変動は、干ばつや極端な気象を引き起こし、農業生産に大きな影響を及ぼしています。農研機構によると、過去27年間に干ばつによる農業生産の減少は1,660億ドルにも達しています。このような背景から、アクプランタは国内の農業現場やゴルフ場での課題解決に取り組んでおり、さらには海外市場への進出も視野に入れています。国際的に求められているSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて、アクプランタの技術は欠かせない存在となるでしょう。

資金調達の目的と今後の展望



今回の資金調達の目的は、Skeeponシリーズの事業拡大と海外展開に向けた研究開発活動を支えることです。また、新たな人材を採用し、組織の強化を図ることで、さらなる成長を目指しています。現在も様々な職種で人材を募集しており、企業の活性化を図っています。

代表者の経歴



アクプランタの代表取締役である金鍾明氏は、1968年生まれで、奈良先端科学技術大学院で博士号を取得し、その後、UCLAで分子生物学の研究に従事しました。理化学研究所での研究を通じて、植物の高温と乾燥に対する耐性を向上させるメカニズムを発見し、この知識を基にアクプランタを設立しました。

環境を守り、持続可能な農業を実現するためのアクプランタの活動は、今後ますます重要性を増していくことでしょう。最新の技術を活用し、国際的な課題解決に向けた取り組みが期待されます。

会社情報

会社名
アクプランタ株式会社
住所
2-16-9ちどりビル3F
電話番号
03-4405-1625

関連リンク

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